こんにちは!革の小部屋管理人の「小次郎」です!
最近、街中やセレクトショップの店頭で、つま先の角張ったシルエットの靴を見かける機会が一段と増えてきましたね。一方で、ネットの検索窓にキーワードを打ち込もうとすると、革靴のスクエアトゥはダサいというネガティブな予測ワードが出てくることもあり、これから購入を考えている方は不安を感じてしまうかもしれません。
特に2025年の流行りがどうなっているのか、現代のビジネスシューズのつま先のマナーとして取引先や上司に失礼にならないか、さらには葬式の革靴にスクエアトゥを履いていっても非常識だと思われないかなど、気になるポイントは尽きないですよね。
また、日本人特有の足型に悩み、幅広の革靴のおすすめを探している方にとっても、この形状は本来なら救世主になるはずの選択肢です。
この記事では、そんな皆さんの疑問や迷いを解消するために、私が徹底的に調査した最新のトレンド動向や、TPOに応じたマナーの境界線を詳しく解説していきます。
革靴のスクエア・トゥがダサいと言われる歴史背景と現代の姿

まずは、なぜこの魅力的な形状が一部で「ダサい」と囁かれるようになってしまったのか、その根深い理由を紐解いていきましょう。ファッションの歴史を知ることで、現代のスクエアトゥがどれほど進化したものなのかが明確に見えてきます。
おじさんイメージが強い過去の流行と歴史
スクエアトゥが日本で爆発的に普及したのは、1990年代後半から2000年代初頭にかけてのことでした。当時は空前の「ロングノーズ・スクエアトゥ」ブーム。
しかし、この時期の流行が現代のネガティブなイメージの元凶となってしまった側面があります。当時の靴は、履きやすさを優先するあまり、つま先がペタッと平らで幅の広い、いわゆる「ダックビル(カモノハシのくちばし)」のような不自然な形状のものが量販店で大量に販売されました。
これが「安価なビジネスシューズ」や「ファッションに無頓着な中高年層の靴」という、いわゆる「おじさん靴」のイメージを強固にしてしまったんですね。

さらに追い打ちをかけたのが、2010年代に入ってからのトレンドの変化です。細身のスーツが流行する中で、世界的なファッション誌などが「スクエアトゥ撲滅キャンペーン」を展開し、角張った靴を「時代遅れの象徴」として激しく批判した歴史があります。
これにより、多くの男性の意識の中に「スクエアトゥ=センスがない」という強烈なスティグマ(烙印)が刻まれてしまいました。しかし、私たちが今目にしているのは、こうした過去の負の遺産とは全く別物の、洗練された新しいシルエットであることを忘れてはいけません。
過去のデザインと現代のトレンドを混同してしまうことこそが、最も避けるべき誤解なのです。
2026年の最新トレンドはスクエアが最先端
2026年現在、ファッションの世界では大きな地殻変動が起きています。
過去20年ほどのサイクルを経て、いま再び「Y2K(2000年代ファッション)」のリバイバルが最高潮を迎えており、その中心的なアイテムとしてスクエアトゥが華麗な復活を遂げているんです。

ただし、復活と言っても昔の形をそのまま持ってきたわけではありません。現代のデザイナーたちは、彫刻的な美しさを追求し、より立体的でアーキテクチュラル(建築的)なアウトラインを提案しています。かつての野暮ったさは消え去り、今やスクエアトゥは「新鮮でモードな選択肢」としての地位を完全に確立しました。
この背景には、長らく主流だったラウンドトゥやアーモンドトゥに対する「見慣れ」と、そこからの脱却を求めるファッショニスタたちの欲求があります。海外のハイエンドブランドがこぞって大胆なスクエア形状のラスト(木型)を採用し始めたことで、その流れが一般のビジネスシーンにも波及してきているんですね。
2026年のトレンド予測によれば、この傾向は今後さらに加速すると見られており、「あえて角のある靴を選ぶこと」が、感度の高さを証明するスタイルとなっています。もはや、この形状を指して「ダサい」と断じること自体が、最新のファッション事情に疎いことを露呈してしまう……そんな逆転現象すら起きているのが現状なんですよ。
レディースから波及する圧倒的な人気
メンズファッションの流行は、多くの場合レディース市場の数年後を追いかける形で現れます。その視点で見ると、スクエアトゥの復活は必然だったと言えるでしょう。
レディースの世界では、すでに数年前からスクエアトゥのパンプスやショートブーツ、ミュールなどが爆発的なヒットを記録し、今や「定番のお洒落アイテム」として不動の地位を築いています。女性たちの間では、つま先がシャープに切り落とされたラインは「自立した格好いい女性」や「洗練されたミニマリズム」を象徴するデザインとして愛されているんです。
この女性向けトレンドの成熟が、メンズ市場に対する心理的なハードルを大きく下げたことは間違いありません。雑誌『ELLE』や『Vogue』といった権威あるメディアでも、2025年のマストバイアイテムとしてスクエア形状のシューズが頻繁に取り上げられており、その影響力は計り知れません。
パートナーや周囲の女性たちの足元を観察してみてください。彼女たちが選んでいる洗練されたスクエアのラインは、決して「ダサい」ものではなく、むしろ都会的でスマートな印象を与えているはずです。
メンズのトレンドもこの流れを汲んでおり、男女を問わず「スクエアこそが今の気分」という共通認識が広がりつつあるのは、もはや疑いようのない事実と言えますね。
ダサいと思わせないモダンなロングノーズの進化と選び方

「ダサいスクエアトゥ」と「お洒落なスクエアトゥ」の決定的な違いは、その立体構造にあります。昔のダサいと言われたモデルは、甲からつま先にかけての立ち上がりがなく、不自然に長く、先が潰れたような形状をしていました。
一方、現代の洗練されたモデルは、「チゼルトゥ」と呼ばれる、大工道具のノミで削り取ったような鋭くも立体的なカットが特徴です。つま先に適度な「厚み」と「エッジ」があることで、光の当たり方が変わり、靴全体に高級感と奥行きが生まれるんです。これが、大人の色気を演出する重要なポイントになります。
また、靴底(ソール)の作りも重要です。2025年のトレンドでは、薄すぎるソールよりも、コバ(靴の縁)が程よく張り出したボリューム感のあるソールが好まれています。グッドイヤーウェルト製法のような堅牢な作りの靴であれば、スクエアの力強いラインがより強調され、男らしい頼もしさを演出できるでしょう。
逆に、安っぽい合成皮革や不自然な光沢感のあるガラスレザーは、スクエアトゥの個性を悪い意味で目立たせてしまうため避けるのが賢明です。「上質なカーフレザー」や「きめ細かなスエード」素材を選び、あえてシンプルなプレーントゥやUチップで取り入れるのが、失敗しないための王道の選び方かなと思います。
参考記事:革靴のロングノーズはなぜダサい?2025年の正解と選び方
幅広の足に優しい機能性と快適な履き心地
見た目の美学もさることながら、私が個人的に最も推したい理由は、スクエアトゥが持つ圧倒的な「機能的合理性」です。私たち日本人の足型は、親指が一番長い「エジプト型」や、指の長さが比較的揃っている「スクエア型」が非常に多いと言われています。
こうした足型の人たちが、先端の尖ったポインテッドトゥや細身のラウンドトゥを履くと、どうしても小指や親指が内側に押し込まれ、慢性的な痛みや外反母趾の原因になってしまうんです。その点、つま先に十分な空間(トールーム)があるスクエアトゥは、足指を自然な形で広げたまま保持できるため、驚くほど疲れにくいのが特徴です。
特にパンデミック以降、世界的に「コンフォート(快適性)」を重視するライフスタイルが定着しました。「我慢してお洒落をする」時代から、「心地よく自分らしいスタイルを楽しむ」時代へとシフトしたんですね。
この文脈において、指先にストレスを与えないスクエアトゥは、現代人のニーズに完璧に合致した形状だと言えます。営業回りで一日中歩き回るビジネスマンや、夕方になると足のむくみが気になる方にとって、この形状は単なるトレンドを超えた「最高の道具」になってくれます。
健康を維持しながら、なおかつ最新のトレンドも享受できる。これほど理にかなった選択は、他にないのではないでしょうか。
革靴のスクエア・トゥはダサい?正しいマナーと最新トレンド

ここまではファッションとしての側面を強調してきましたが、ビジネスやフォーマルな場では、独自の「マナー」というルールが存在します。周囲から浮いてしまわないための、具体的なTPO別の使い分けについて深掘りしていきましょう。
一般的なビジネスシーンではマナー違反か
結論から申し上げますと、一般的なオフィスワークや商談の場において、スクエアトゥの着用は全くマナー違反ではありません。むしろ、現代のジャケパンスタイルや、少しゆとりのあるシルエットのスーツには、スクエアトゥの構築的なラインが非常によく映えます。
多くの靴メーカーやアパレルショップでも、標準的なビジネスラインとしてスクエアトゥを展開しており、これは社会的に広く受容されている証拠でもあります。特に、ブラウン系の中茶やダークブラウンのスクエアシューズは、足元に程よい華やかさをプラスしてくれるため、プレゼンなど「自信を持って前に出たい日」にはぴったりのアイテムです。
ただし、注意点としては「やりすぎないこと」が挙げられます。あまりに角が立ちすぎたものや、コバが極端に張り出したモード色が強すぎるモデルは、保守的な業界では少し目立ちすぎてしまうかもしれません。
「ソフトスクエア」と呼ばれる、角に丸みを持たせた中庸なデザインを選べば、どんなビジネスシーンでも誠実で仕事ができそうな印象を与えることができます。また、足元の清潔感を保つために、日頃のシューケアを怠らないことも、マナー以前の重要なポイントです。しっかりと磨き上げられたスクエアトゥは、あなたのプロフェッショナリズムを雄弁に物語ってくれるはずですよ。
就活でスクエア・トゥを履くとダサいと思われるリスク

非常に繊細な判断が求められるのが、一生を左右するかもしれない就職活動の場面です。日本の就活文化において、靴は「個性を出す場所」ではなく「常識と協調性を示す場所」として機能しています。
そのため、トレンドであるスクエアトゥをあえて選ぶことが、必ずしもプラスに働くとは限りません。一部の年配の面接官や保守的な企業の担当者の中には、いまだにスクエアトゥに対して「遊び心が強すぎる」「リクルートスーツに合っていない」といった古い先入観を持っている人が一定数存在するのが現実です。
リスクを最小限に抑えたいのであれば、やはり「黒の内羽根ストレートチップ(ラウンドトゥ)」が不動の正解となります。もちろん、クリエイティブ業界やIT業界など、服装に寛容な企業であればスクエアトゥでも問題ないケースが多いですが、それでも「迷うなら避ける」のが就活の鉄則です。
万が一、手持ちの靴がスクエアトゥしかなく、それで面接に臨む場合は、せめて紐靴(レースアップ)であることを確認し、鏡の前で全身のバランスをチェックしてください。
つま先だけが浮いて見えないか、スーツの裾とのバランスはどうか。もし少しでも「派手かも」と感じるなら、それはリスクの兆候です。就活は「減点されないこと」が重要な戦略となるため、トレンドよりも規律を優先する勇気も時には必要かな、と私は思います。
就活生へのアドバイス
革靴の形状一つで不採用になることは稀ですが、第一印象は数秒で決まります。
特に金融・インフラ・公務員などの業界を目指す場合は、個性を抑えた「ラウンドトゥ」を選んで、誠実さをアピールすることに集中しましょう。
葬式や結婚式におけるマナーと許容範囲
冠婚葬祭において、靴選びは自身の教養を示すリトマス試験紙のようなものです。特に葬儀(弔事)においては、最もフォーマルな装いが求められます。一般的に葬儀に最適なのは「光沢のない黒の紐靴、内羽根ストレートチップ」であり、つま先の形状はラウンドトゥが基本です。

スクエアトゥも、角張りが非常に控えめなタイプであれば許容範囲とされることが多いですが、一目でそれと分かるデザインや、つま先が反り返ったモデルは「不謹慎」と捉えられる恐れがあるため避けるべきです。悲しみの場において、足元がトレンドを主張しすぎるのはマナー違反になりかねません。
対照的に、結婚式などの祝事においては、スクエアトゥは非常に魅力的な選択肢となります。友人や同僚のゲストとして参列する場合、清潔感さえあれば多少のデザイン性は歓迎されます。
むしろ、華やかなスーツスタイルにエッジの効いたスクエアトゥを合わせることで、お祝いの場にふさわしい洗練された装いを楽しむことができます。ただし、どんなにデザインが良くても、スエード素材やクロコダイルの型押しなどは「殺生」を連想させるため、慶事・弔事ともに避けるのが最低限のルールです。
冠婚葬祭の靴選びについては、百貨店の紳士靴売り場などの専門スタッフに相談するのも一つの手ですね(出典:一般社団法人日本メンズファッション協会等のガイドラインを参考にした一般的なエチケット)。
| 着用シーン | 推奨されるトゥ形状 | スクエアトゥの適正度 | 注意点・備考 |
|---|---|---|---|
| 葬儀・告別式 | ラウンドトゥ | △(極めて控えめなら可) | 金具付きや派手な装飾は絶対NG |
| 結婚式(ゲスト) | 指定なし | ◎(華やかさが出ておすすめ) | 素材(エナメルやカーフ)を重視 |
| 就職活動 | ラウンドトゥ | △(無難さを選ぶなら避ける) | 保守的な業界では特に注意が必要 |
| 日常ビジネス | 自由 | ◎(現代の標準スタイル) | スーツのシルエットに合わせて選ぶ |
クレマンなどの人気ブランドに見るお洒落なモデル
さて、実際にどのようなブランドを選べば良いのでしょうか。今、最もコストパフォーマンスとトレンド感のバランスが取れているブランドとして私が注目しているのが、フランスの「KLEMAN(クレマン)」です。

特にUチップモデルの「FRODA」などは、ボリューム感のあるソールと、程よく主張するスクエア気味のトゥ形状が絶妙で、20代から40代のファッション好きから絶大な支持を得ています。軍隊や公共機関への納入実績もあるブランドなので、作りの堅牢さは折り紙付き。それでいて、3万円前後という価格設定は、本格的な革靴の入門編としても非常に魅力的ですよね。
もちろん、国内ブランドも負けてはいません。「洋服の青山」や「AOKI」といった大手量販店でも、最近は「機能性」と「トレンド」を両立させたスクエアモデルを積極的に展開しています。
これらは日本人の幅広い足型を研究して作られているため、フィッティングの面での安心感が違います。「まずは手頃な価格で、最新のシルエットを試してみたい」という方には、こうした店舗で実際に足を入れてみることを強くおすすめします。
ブランド名に惑わされるのではなく、「自分の足に完璧にフィットし、鏡に映った自分の姿が格好いいと思えるか」。その直感を信じて選ぶことが、結果として最もお洒落な選択に繋がるはずです。
参考記事:洋服の青山の革靴の評判まとめ【最新モデルからベストセラーまで】
オシャレに履きこなす2026年最新のコーデ術
スクエアトゥを最高に格好良く見せるための2025年流スタイリング術を伝授します。まず意識すべきは、「パンツの裾幅との相性」です。現在主流となっているワイドスラックスや、ゆったりとしたリラックスシルエットのパンツには、存在感のあるスクエアトゥがベストマッチします。
裾からチラリと覗く角張ったつま先が、全体のコーディネートにピリッとしたスパイスを加え、引き締めてくれるんですね。反対に、タイトなスキニーパンツに合わせる場合は、靴だけが巨大に見えてしまう「ミッキーマウス効果」を避けるため、ノーズが短めのコンパクトなスクエアを選ぶのが鉄則です。

色使いに関しては、ミニマルなモノトーンコーデが特におすすめです。全身を黒やチャコールグレーでまとめ、足元に構築的なラインのスクエアシューズを置く。これだけで、どこかアーティスティックで知的な雰囲気を醸し出すことができます。
休日のカジュアルスタイルなら、あえて太めのデニムをロールアップして、ボリュームのあるスクエアローファーを合わせるのも素敵ですね。靴の個性が強い分、他のアイテムをシンプルに引くことで、洗練された大人の余裕を演出できます。
「足元で語る」……
そんな潔い着こなしこそが、スクエアトゥの持つ魅力を最大限に引き出してくれる、2025年最強のメソッドかなと思います。
小次郎の着こなしテクニック
スクエアトゥは視線を集めやすいので、靴下選びにもこだわってみてください。あえて同系色のソックスで脚を長く見せるか、あるいはビビッドな色をチラ見せして遊び心を出すか。その日の気分で表情を変えられるのも、この靴の楽しみの一つですよ。
【結論】革靴のスクエア・トゥはダサい靴ではないと言える理由
長々と語ってきましたが、結論を申し上げましょう。革靴のスクエアトゥは、決してダサい靴ではありません。むしろ、2025年のファッションシーンにおいては、歴史的な文脈を理解した上で選ぶ「知的な選択」であり、かつ現代の快適志向を体現した「合理的な選択」でもあります。
かつての古い、野暮ったいデザインのイメージだけに囚われて、この豊かな可能性を秘めたアイテムを切り捨ててしまうのは、本当にもったいないことです。ファッションは時代とともに変化し、価値観は常にアップデートされています。
もしあなたが「ダサいと思われたくない」と不安を感じているなら、自信を持ってください。自分自身の足型に合い、今の時代の空気を纏った一足を選んでいるのであれば、それは誰が何と言おうと「正解」です。
マナーを守るべき場所ではTPOをわきまえ、それ以外の場所では自由な自己表現を楽しむ。そんな柔軟なスタンスこそが、一番お洒落で格好いい生き方ではないでしょうか。
