こんにちは!革の小部屋管理人の小次郎です!
最近、お気に入りの革靴を買い足そうと思ったら、以前よりずいぶん値段が上がっていて驚いた経験はありませんか。特に、私たちの強い味方である国産ブランドのスコッチグレインの値上げは、多くのビジネスパーソンにとって切実な問題ですよね。
2024年にも実施された改定を経て、2025年に向けてどのような歴史を辿ってきたのか、そして今後の見通しはどうなるのか。修理費用の変動やアウトレットモデルの価格推移、さらにはシャインオアレインのような人気シリーズの現状など、気になるポイントは山ほどあるはずです。
この記事では、私が調べた情報を整理して、今この状況でどうすれば納得のいく一足を手に入れられるのか、賢い選択肢を一緒に探っていきたいと思います。
スコッチグレインの値上げに関する最新情報と背景

まずは、私たちが愛してやまないスコッチグレインが現在どのような価格状況にあるのか、その背景にある事情を含めて整理してみましょう。
今までの価格推移の歴史を確認

スコッチグレインの価格推移を振り返ると、かつては「3万円台で最高の実用靴が買える」というのが共通認識でした。しかし、ここ数年でその常識は少しずつ、しかし確実に塗り替えられています。特に2020年代に入ってからは、世界的な物価上昇の波が日本の靴づくりにも押し寄せてきました。
| シリーズ名 | 2023年5月まで (旧定価) | 2023年6月改定 (第1弾) | 2024年9月以降 (最新目安) |
|---|---|---|---|
| オデッサ | 46,200円 | 48,400円 | 52,800円〜 |
| アシュランス | 35,200円 | 37,400円 | 41,800円〜 |
| シャインオアレインIII | 35,200円 | 36,300円 | 39,600円〜 |
| WEB限定モデル | 26,400円 | 28,600円 | 30,800円〜 |
以前は2万円台後半から3万円台前半で展開されていた定番ラインが、今では4万円前後の価格帯へとシフトしています。
これは単なる値上げというよりも、ブランドが掲げる「品質」を維持するために、どうしても避けられないステップだったのではないかと私は感じています。一足一足の価値が上がっているからこそ、これまで以上に大切に履くという意識が求められる時代になったのかもしれませんね。
2024年9月の価格改定はいつから実施されたのか

直近の大きな動きとしては、2024年9月2日(月)から実施された価格改定が挙げられます。この発表があったのは同年8月23日。わずか10日ほど前の告知だったため、驚いたファンも多かったのではないでしょうか。
全体的に数千円程度の引き上げとなりましたが、5万円を超える高価格帯モデルでは、3%の改定でも家計へのインパクトは無視できないものになりました。購入を検討していた人にとっては、この数日の差が大きな分かれ道になったはずです。
原材料高騰や為替が価格改定に至った主な理由

なぜここまで値上げが続くのか、その理由はやはり「世界規模のコスト増」にあります。スコッチグレインが使用するアニリンカーフなどの上質な原皮は、その多くをフランスやイタリアといった欧州の名門タンナーに依存しています。近年の歴史的な円安は、これらの仕入れコストを直接的に押し上げる要因となりました。
また、皮革だけでなく靴底に使用されるゴムやレザー、さらには製造工程で欠かせないエネルギーコストの上昇も深刻です。熟練の職人が手間暇をかけるグッドイヤーウェルト製法を守るためには、人件費の適切な確保も不可欠。
私たちが「適正価格」で良い靴を履き続けるためには、メーカー側のこうした苦渋の決断を受け入れざるを得ないのが現状のようです。
2023年6月の改定履歴から見るシリーズ別価格

2024年の改定に先立ち、ブランドの根幹を揺るがす大きな変更があったのが2023年6月1日です。この時は、ほぼ全ての主要シリーズが対象となりました。代表的なモデルの旧価格と新価格を比較してみると、その変化がよく分かります。
| シリーズ名 | 旧価格(税込) | 新価格(税込) |
|---|---|---|
| オデッサ | 46,200円 | 48,400円 |
| アシュランス | 35,200円 | 37,400円 |
| シャインオアレインIII | 35,200円 | 36,300円 |
実用性の高いシャインオアレインの値上げが1,100円に抑えられた一方で、希少皮革を使うインペリアルシリーズなどでは2万円以上の調整が行われたモデルもあり、「定番は守り、贅沢品は相応に」という戦略が見て取れますね。
修理サービスの価格改定による維持コストの変化

靴本体だけでなく、修理代金も2023年6月から値上がりしています。スコッチグレインの魅力は「直して長く履けること」ですが、そのメンテナンスコストも一段階上がりました。例えば、オールソール(靴底の張り替え)は、以前より1,100円ほど高い15,950円(税込)からとなっています。
特に注意したいのが、靴磨きの料金です。従来の1,100円から2,200円へと、一気に2倍の価格設定になりました。これは職人の技術料を適正に評価するための判断だと思われますが、気軽にプロへお任せしていたユーザーにとっては少しハードルが上がったかもしれません。
ただ、純正修理は購入時と同じ木型を使って形を整えてくれるため、他店での修理には代えがたい安心感があります。長く付き合うための必要経費として、計画的に予算を確保しておきたいところです。
アウトレット店舗の専用モデルにおける価格の変化

少しでも安く手に入れたい層の味方であるアウトレット店でも、価格の変化は起きています。かつては「2万円あればお釣りが来る」イメージだったアウトレット専用のF品番なども、現在では22,000円〜24,200円(税込)程度が主流となっています。
それでもプロパー品(定価品)に比べれば圧倒的にお得であることに変わりはありません。初めてスコッチグレインに挑戦する方や、雨の日用にガシガシ履ける一足を探している方にとっては、依然として強力な選択肢と言えるでしょう。ただし、以前のような「超格安感」は薄れつつあるのが現実です。
スコッチグレインの値上げに対抗する賢い購入術の検証

価格が上がってしまった以上、私たちはより賢く、戦略的に靴選びをする必要があります。ここでは今すぐ実践できる対策をご紹介します。
ふるさと納税を利用して実質的な負担を軽減する

今、最も注目されているのが「東京都墨田区へのふるさと納税」の活用です。スコッチグレインを製造するヒロカワ製靴の本拠地である墨田区では、返礼品としてスコッチグレインの引換券や製品そのものが用意されています。自己負担2,000円で数万円分の恩恵を受けられるこの制度は、実質的な値上げ対策として最強の手段です。
店舗引換券を選べば、銀座本店や大阪店などの直営店で実際に試着をしてから自分にぴったりのサイズを選べます。寄付金額は上がっていますが、ポイント還元などを考慮すれば、普通に購入するよりも圧倒的にお得です。
ただし、ふるさと納税の制度自体が年々厳しくなっているため、いつまでこのお得な状況が続くかは分かりません。迷っているなら早めの行動が吉ですね。
リペアフェアを使って金券をゲット

スコッチグレインでは、定期的に「リペアフェア」というキャンペーンが開催されます。これは、期間中に修理を依頼すると、次回の購入時に使える割引券やポイントがもらえるという大変嬉しいイベントです。値上げで本体が高くなった今、こうしたキャンペーンを逃す手はありません。
「まだ履けるけど、そろそろカカトが怪しいかな」と思っている靴があれば、フェアのタイミングに合わせて修理に出すのが正解です。修理して靴を長持ちさせつつ、新しい靴を買うための足がかりにする。このサイクルを回すことが、本格革靴ライフを賢く楽しむコツだと私は思います。
リーガルやジャランスリウァヤとの価格差を比較

値上げはスコッチグレインに限った話ではありません。最大のライバルであるリーガルも、2025年に向けて主要モデルやオーダーシューズの大幅な価格改定を予定しています。例えば人気モデルの01DRなどは5万円台の大台に乗る見込みです。
| ブランド | 改定時期 | 対象モデル(一例) | 旧価格(税込) | 新価格(税込) |
| リーガル | 2025年4月 | 01BL(ビジネス) | ¥39,600 | ¥41,800 |
| 2025年4月 | 01DR(上位ライン) | ¥46,200 | ¥50,600 | |
| 2025年10月 | カスタムオーダー | ¥55,000 | ¥60,500 | |
| 2025年10月 | コードヴァンモデル | ¥154,000 | ¥176,000 | |
| J.スリウァヤ | 2023年〜2024年 | 定番モデル | ¥36,300 | ¥39,600 |
| 2026年2月時点 | 最新・上位モデル | ¥39,600 | ¥41,800 |
また、コスパの神様と言われたジャランスリウァヤも、今や4万円前後の価格設定が珍しくありません。こうして横並びで見てみると、スコッチグレインの価格設定は依然として競争力があることが分かります。
国内生産の安心感と、純正修理のアフターケアを含めたトータルバリューで考えれば、まだ「買い」の選択肢であることは間違いなさそうです。
関連記事:スコッチグレインとリーガルは何が違う?目的別の最適な選び方
セールの開催見通しとWEB限定モデルのコスパ検証

以前は外部会場で行われていた大規模なファミリーセールですが、残念ながら2024年以降の開催は不透明な状況が続いています。かつてのような「お祭り価格」での入手は難しくなっているため、狙い目は「WEB限定モデル」にシフトしています。
WEB限定モデルは、店舗運営コストを抑えることで2万円台後半という、現在のラインナップの中では驚異的な安さを維持しています。
自分のサイズさえ確定していれば、これほどコストパフォーマンスに優れた実用靴はありません。まずは実店舗やふるさと納税の引換券を利用して自分の「ラスト(木型)」を知り、2足目以降をWEB限定モデルで揃えるのが、最も効率的な防衛策かもしれません。
スコッチグレインの値上げに関する歴史のまとめ
ここまでスコッチグレインの値上げの歩みを見てきましたが、結論として言えるのは「今後、安くなる要素はほとんどない」ということです。
原材料費や人件費の動向を見ても、数年後には今の価格さえ「あの時は安かった」と振り返ることになるかもしれません。だからこそ、必要な一足があるなら、今この瞬間が最も安く手に入れられるタイミングだと言えます。
一時の出費は痛いかもしれませんが、良い靴を直し、磨きながら10年履き続けることができれば、それは使い捨ての靴を買い続けるよりもずっと経済的で、心豊かな選択になるはずです。私と一緒に、この変化の時代を賢く歩んでいきましょう!
