こんにちは!革の小部屋管理人の小次郎です!
日本のビジネスマンにとって最も身近なブランドといえばリーガルですが、銀座にあるリーガルトーキョーとの具体的な違いが分からず、どちらで買うべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
リーガルとリーガルトーキョーの違いを知りたい方はもちろん、実際の評判やオーダーにかかる価格、そして職人技が光る九分仕立ての魅力について気になっている方も多いはずです。
また、上位ブランドであるシェットランドフォックスとの違いや、高級ラインであるザ・マスターリーガルの評判、定番モデルである2504のサイズ感なども気になるところですよね。
この記事を読めば、それぞれのブランドが持つこだわりや自分にぴったりの一足を見極めるポイントがすっきり解決します。私と一緒に、奥深い靴作りの世界を覗いてみましょう。
リーガルとリーガルトーキョーの違いと戦略

まずは、全国で目にするリーガルと、銀座にのみ拠点を置くリーガルトーキョーが、それぞれどのような役割を担っているのかを整理してみましょう。ここを知ることで、どちらの店舗に足を運ぶべきかが見えてきますよ。
銀座店限定で展開される特別な店舗の役割
リーガルトーキョーの最大の特徴は、銀座のたった一店舗のみで展開されているという点です。

全国各地にある「REGAL SHOES」が、ビジネスシーンの標準を支えるナショナルブランドであるのに対し、リーガルトーキョーは「ONLY ONE」というコンセプトを掲げた、いわばブランドの聖地のような場所なんです。
この店舗の役割は、単に靴を売ることだけではありません。店舗の2階にはオーダーサロンが併設されており、落ち着いた空間で職人と対話しながら自分だけの一足を形にすることができます。顧客のライフスタイルや歩き方の癖まで考慮した提案が行われるため、既製品では満足できない靴愛好家たちの駆け込み寺のような存在になっています。
リーガルトーキョーは、大量生産では実現できない「職人との対話」と「個別対応」を重視したエクスクルーシブラインとしての役割を担っています。
職人技が光る九分仕立てと製法のこだわり

私がリーガルトーキョーの製品を見て最も驚くのが、その製法です。通常のリーガル製品の多くは、機械によるグッドイヤーウエルト式製法で作られていますが、リーガルトーキョーを象徴するのは九分(くぶ)仕立てと呼ばれる製法です。
これは、ビスポーク(フルオーダー)の工程の約9割を手作業で行う手法です。具体的には、履き心地の要となる「釣り込み」や、中底とアッパーを縫い合わせる「すくい縫い」を職人が一針ずつ手作業で行います。最後の「出し縫い」だけを機械で行うため九分仕立てと呼ばれますが、手作業ならではの柔軟な返りの良さと足馴染みの早さは、機械打ちの靴とは一線を画しています。
九分仕立てでは5mm厚の極厚なベンズ(中底革)を直接掘り起こしてリブを作るため、接着剤を使ったキャンバスリブの通常製法よりも耐久性とフィット感に優れています。
オーダーシステムと既製靴の値段設定の差

価格設定についても、両者の間には明確な差があります。一般的なリーガルのビジネスシューズが2万円台から4万円台であるのに対し、リーガルトーキョーは「こだわりを形にする場所」であるため、予算の幅が非常に広くなっています。
| メニュー | 主な製法 | 価格の目安(税込) |
|---|---|---|
| REGAL(既製品) | グッドイヤー、マッケイ | 2万円台〜4万円台 |
| パターンオーダー | グッドイヤー | 4万円台〜 |
| 工房職人の九分仕立て | ハンドソーン九分仕立て | 154,000円〜 |
| ビスポーク (フルオーダー) | ハンドソーン・フルハンド | 352,000円〜 |
もちろん、これらはあくまで一般的な目安ですが、既製品から職人の技術を注ぎ込んだ逸品まで、自分の予算と好みに合わせて選べるのがリーガルトーキョーの魅力ですね。※最新の正確な情報は公式サイトをご確認ください。
シェットランドフォックスを含むブランド構成

リーガルコーポレーションの中には、リーガルトーキョー以外にも魅力的なブランドが存在します。
その数も実はかなり重層的で「どれが一番すごいの?」と迷ってしまうこともありますよね。そこで、価格帯やこだわり、ブランドの立ち位置を基準にしたブランドヒエラルキー(階層図)をまとめてみました!
| ランク | ブランド名 | 特徴・コンセプト | 主な価格帯 |
|---|---|---|---|
| 最高峰 | REGAL TOKYO (リーガルトーキョー) | 職人の手仕事を極めた「ONLY ONE」の聖地。 ビスポークや九分仕立てが中心。 | 15万円〜35万円超 |
| 高級 | SHETLANDFOX (シェットランドフォックス) | 英国調をベースにした、ドレッシーで洗練された高級既製靴ブランド。 | 4万円台〜10万円台 |
| 最上位既製品 | The Master Regal (ザ・マスターリーガル) | リーガルブランドの頂点。 素材と作りに妥協しないフラッグシップモデル。 | 5万円台〜 |
| こだわり派 | REGAL Shoe & Co. (リーガル シュー&カンパニー) | 伝統と革新の融合。 ファッション感度の高い層に向けたモダンなライン。 | 3万円台〜6万円台 |
| 標準 | REGAL (リーガル) | 日本のビジネスシーンのスタンダード。 圧倒的な信頼を誇る普及ライン。 | 2万円台〜4万円台 |
中でもよく比較されるのが、シェットランドフォックス(SHETLANDFOX)です。
シェットランドフォックスは、英国調のクラシックなスタイルを現代風に再構築したブランドで、主に百貨店や専門店で展開されています。リーガルトーキョーが「職人的・実験的」な側面を持つのに対し、シェットランドフォックスはより「洗練されたドレスシューズ」としての美しさを追求している印象です。
また、スニーカー感覚で履けるモデルを展開するREGAL Shoe & Co.など、用途に合わせてブランドが重層的に構成されています。リーガルトーキョーは単なる「高いライン」というより、ブランド全体の技術力を示す「実験場兼ショールーム」のような特別な立ち位置です。
一方でシェットランドフォックスは、より「既製靴としての完成度」を追求しているなど、それぞれに独自のカラーがあって面白いですよね。
関連記事:シェットランドフォックスとリーガルの違いまとめ【他ブランド?製造元を比較】
ビスポークが実現する最高峰のフィッティング

リーガルトーキョーの頂点に君臨するのがビスポークです。これは顧客一人ひとりの足に合わせて木型から製作する完全オーダーメイドです。既製靴ではどうしても左右の足の大きさの違いや、特定の部位の当たりが気になりがちですが、ビスポークならその悩みは解消されます。
仮縫いの工程を経て、数ヶ月かけて作り上げられる一足は、まさに一生モノ。自分のためだけに作られた靴を履くという贅沢は、一度味わうと離れられないと言われるほどです。
職人が一足ずつクセ取りを行い、立体的なヒールカップを作り上げることで、かかとが吸い付くような感覚を得られるのが最大のメリットかなと思います。
リーガルとリーガルトーキョーの違いの選び方

ブランドの背景が分かったところで、次は実際に製品を選ぶ際に注目すべきポイントを見ていきましょう。素材や木型の違いを知ることで、自分にとっての最適解が見えてきますよ。
アノネイ社の高級カーフが持つ素材の魅力

革靴の顔とも言えるアッパー(甲革)の素材において、リーガルトーキョーや上位ラインではフランスのアノネイ(ANNONAY)社製カーフが多用されています。アノネイ社は世界の名門タンナーとして知られ、その革はキメが細かく、磨き込むほどに宝石のような深い艶を放ちます。
一方で、通常のリーガル製品では実用性を重視した「ガラスレザー」が多く使われています。雨に強く手入れが簡単というメリットがありますが、履き込むことによるエイジング(経年変化)を楽しむなら、やはりアノネイ社のような上質なカーフに軍配が上がりますね。
素材そのものの風合いを楽しみたいなら、リーガルトーキョーのラインナップは非常に魅力的です。
マスターリーガルと通常モデルの圧倒的な差
「リーガルトーキョーのオーダーは高すぎるけれど、普通のリーガルよりは良いものが欲しい」という方にぴったりなのが、ザ・マスターリーガル(The Master Regal)です。
これはリーガルブランドのフラッグシップとして開発されたモデルで、通常のリーガルとリーガルトーキョーの架け橋のような存在です。
| 比較項目 | REGAL(通常モデル) | The Master Regal | REGAL TOKYO |
|---|---|---|---|
| 位置付け | 定番・実用ビジネス靴 | ブランドの旗艦モデル | 唯一無二の最高級ライン |
| 主な使用素材 | ガラスレザー、牛革 | アノネイ社製カーフなど | 世界最高峰の厳選素材 |
| ライニング | 合皮・布などの混用あり | フルレザー(全裏革)仕様 | 上質なヌメ革・専用材 |
| 主な製法 | グッドイヤー、マッケイ | 精密なグッドイヤー | 九分仕立て、ビスポーク |
| 価格帯(目安) | 2万円台〜3万円台 | 4万円台〜5万円台 | 5万円台〜35万円超 |
| 購入場所 | 全国の店舗・オンライン | 限定店舗・オンライン | 銀座店のみ(オーダー等) |
コスパと実用性重視なら「通常モデル」、一生モノへの入り口として上質な革を楽しみたいなら「マスターリーガル」、そして職人と対話しながら究極の一足を作りたいなら「リーガルトーキョー」を選ぶのが、失敗しないルートかなと思います。
※価格や仕様はモデルチェンジによって変更されることがあります。購入を検討される際は、必ず公式サイトや店頭で最新の情報をご確認くださいね。
通常のリーガルの定番モデルと比べると、価格差は約2万円以上ありますが、それに見合う価値が十分にあります。アノネイ社のカーフを贅沢に使い、ライニング(裏側)までフルレザー仕様にするなど、細部まで徹底的にこだわっています。一度手に取れば、その革の質感と仕上げの丁寧さに、価格差以上の納得感を得られるはずです。
定番の2504とラスト50による履き心地の差

靴の形を決める「木型(ラスト)」の違いも重要です。リーガルの永遠の定番といえば「2504NA」ですが、これはアメリカントラッドを象徴するボリュームのある木型が使われています。少し幅広で、どっしりとした安定感があるのが特徴です。
対するリーガルトーキョーで愛されているのがLast #50です。こちらはほどよくルーズで丸みを帯びたフォルムながら、ウエスト(土踏まず部分)のくびれやチゼルトゥのような造形美があり、洗練された印象を与えます。
履き心地についても、踏み付け部を広く設計しながらも、かかとはしっかりホールドする工夫がなされており、長時間の歩行でも疲れにくい設計になっています。
2504NAはJIS規格のサイズ感に近いですが、リーガルトーキョーの木型はフィッティングがタイトに設計されていることもあるため、必ず試着して判断することをおすすめします。
パターンオーダーの評判と靴を作る体験

リーガルトーキョーで特に評判が良いのが、既成の木型とデザインを組み合わせて作るパターンオーダーです。自分の好きな革の色、ソールの種類、ステッチの色などを選ぶプロセスは、既製品を買うのとは全く異なる高揚感があります。
「自分だけのオリジナル」という満足感はもちろんですが、オーダーの際に「乗せ甲(部分的に革を盛ってゆとりを作る)」などの微調整ができるのも大きなポイントです。自分好みの見た目と、足に寄り添うフィッティングを両立できるため、初めてのオーダー靴としても非常におすすめですよ。
オンラインでの取扱いは中古のみ

注意しておきたいのが、購入方法です。通常のリーガル製品は公式サイトやAmazon、楽天などのECサイトで手軽に購入できますが、リーガルトーキョーの専売モデルはオンラインでの新品販売が行われていません。
ネットで「リーガルトーキョー」と検索すると中古品が出てくることがありますが、本来の魅力であるフィッティングや職人のアドバイスを体験するなら、銀座の店舗へ足を運ぶしかありません。
メルカリなどの中古、フリマアプリであれば新品の半額以下の価格で返ることも珍しくありません。自身のサイズがよくわかっているのであれば、こういった所を検討して見るのもアリでしょう。
リーガルとリーガルトーキョーの違いまとめ
ここまで、リーガルとリーガルトーキョーの違いについて詳しく見てきました。
最後に私なりの結論をまとめると、日々の仕事を支える実用的でタフな道具を求めるなら「リーガルの通常ライン」、自分自身のこだわりや職人の魂が宿る究極の一足を求めるなら「リーガルトーキョー」が最適です。
どちらを選んでも、リーガルコーポレーションが長年培ってきた高い技術力がベースにあることに変わりはありません。
まずは銀座の店舗でその空気に触れ、職人の話を聞いてみることから始めてみてはいかがでしょうか。最終的な判断は、ぜひ自分の足と対話して決めてくださいね。自分にとって最高の一足に出会えることを応援しています!
