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革靴のメダリオンはダサい?就活・葬式マナーと失敗しない選び方

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こんにちは!革の小部屋管理人の小次郎です!

新しい靴を選んでいるときについ目を引かれるのが、つま先に施された華やかな穴飾りですよね。でも、いざ買おうとすると革靴のメダリオンがダサいと思われないか、周りの目が気になって不安になる方も多いかなと思います。

特に革靴のメダリオンを就活に使っても大丈夫なのか、あるいは葬式などの冠婚葬祭で失礼に当たらないかといった悩みは、社会人として避けては通れない道ですよね。

今回は、オシャレなコーデを楽しむためのポイントから、絶対に失敗したくないシーンでのマナーまで、私が詳しく解説していきます。

ポイント

  • メダリオンが特定のシーンでマナー違反とされる論理的理由
  • 就職活動や冠婚葬祭において避けるべきデザインの境界線
  • 古臭い印象を与えず洗練された足元を演出する選び方のコツ
  • お気に入りの靴を長く愛用するための正しいお手入れと保管

革靴のメダリオンがダサいと言われる理由とTPO

革靴のメダリオンがダサいと言われる理由とTPO
革の小部屋

メダリオンそのものが悪いわけではなく、実は履いていく場所や目的との「ズレ」が、ダサいという評価に繋がることが多いんです。

ここでは、なぜ特定のシーンで敬遠されるのか、その背景にあるルールや心理について深く掘り下げてみますね。

ポイント

  • 就職活動でNGと判断される背景
  • ウィングチップがビジネスや面接で不適切とされる理由
  • 葬式や冠婚葬祭で装飾入りの靴を避けるべき絶対的ルール
  • ストレートチップと穴飾りのある靴のフォーマル度を比較
  • おじさん臭い古臭い印象を与えてしまう過剰な装飾の罠
  • デザインの種類とバランスが与える視覚的イメージの差

就職活動でNGと判断される背景

日本の就職活動という場において、靴の選択肢は驚くほど狭いのが現実です。私たちが普段目にするリクルートのガイドラインでは、基本的に「黒の内羽根ストレートチップ」が正解とされています。

ここにメダリオンが入ってしまうと、どうしても「装飾=自己主張」と受け取られかねないんですよね。面接官の中には、足元からその人の協調性やTPOをわきまえる能力を判断する方もいますから、不自然に目立つ装飾は「空気が読めていない」という意味でダサいと評価されてしまうリスクがあるかなと思います。

なぜここまで厳格かというと、リクルートスーツという文化自体が「個を消して組織への順応性を示す」ための制服のような役割を果たしているからです。

その中で、足元に穴飾りが施された靴を選ぶことは、意図せずとも「私はルールよりも自分の好みを優先します」というメッセージを発信してしまっているように見えてしまうんです。特に保守的な業界の面接では、このわずかな装飾が致命的な悪印象に繋がることも否定できません。

私たちが「オシャレだな」と感じる要素が、評価の場では「ノイズ」に変換されてしまうわけですね。

また、就活生がよく手に取る安価な合成皮革の靴に、派手なメダリオンが施されているケースも要注意です。革の質感が低いものを装飾で誤魔化そうとしているように見え、結果として「安っぽくてダサい」という印象を強めてしまうことがあります。

誠実さをアピールしたい場であればこそ、余計な飾りを削ぎ落とした、一点の曇りもないシンプルな一足で臨むのが、もっとも賢明な戦略だと言えるでしょう。

社会的評価と「無難」の重要性

「無難」という言葉はネガティブに聞こえるかもしれませんが、就活においては最強の武器です。相手に違和感を与えないということは、それだけあなたの「中身」に集中してもらえる環境を作るということでもあります。

メダリオンのない靴を選ぶことは、自分の個性を守るための「守備」だと考えてみてください。まずは合格を勝ち取ることが先決ですから、オシャレ心は内定をいただいた後の初出勤まで取っておくのが、大人の振る舞いかもしれませんね。

ウィングチップがビジネスや面接で不適切とされる理由

ウィングチップがビジネスや面接で不適切とされる理由
ウイングチップ

つま先の切り替えが「W」の形になっているウィングチップは、革靴の中でも特に装飾性が高いデザインです。もともとは湿地帯で作業する際の排水用として作られた「カントリー(野外用)」のルーツを持っているため、本質的にはカジュアルな属性なんですよね。

そのため、厳格なビジネスシーンや、ましてや面接の場で履いていくと、「場所に対してカジュアルすぎる」という不協和音を生んでしまいます。この歴史的背景を知っている世代からすると、スーツにウィングチップを合わせることは、まるでタキシードにスニーカーを合わせているかのようなチグハグさを感じてしまうんです。

特につま先全体に大きな穴飾りが散りばめられたフルブローグタイプは、視覚的な情報量が極めて多く、見る人の視線を強く足元に引きつけてしまいます。

プレゼンの場や重要な商談で、相手の視線がずっと足元のジャラジャラとした装飾に向いてしまうのは、ビジネスとしてはあまり望ましくないですよね。これが「服と靴のバランスが取れていない=ダサい」という直感的な違和感の正体です。ファッションとしての完成度は高いのですが、信頼感や落ち着きを求められる場では、その華やかさが逆に仇となってしまいます。

さらに、ウィングチップはボリューム感が出やすいのも特徴です。細身の現代的なスーツに、どっしりとした重厚なウィングチップを合わせると、足元だけが肥大化して見える「ミスマッチ」が起きます。

このシルエットの崩れも、ダサいと言われる大きな要因の一つ。ビジネスで履きこなすには、ある程度がっしりとした体格や、それに合わせた肉厚な生地のスーツが必要になるため、初心者には少しハードルが高いデザインとも言えますね。

ビジネスでのウィングチップ注意点

  • 金融、公務員、士業などの堅い職種では避けるのが無難
  • 茶色のウィングチップはさらにカジュアル度が増すため注意が必要
  • シルエットの細いパンツと合わせると足元が浮きやすい

基本的にはジャケパンスタイルや、少しカジュアルな金曜日の出勤用など、TPOを慎重に見極めて取り入れるのが、オシャレ上級者への近道です。

葬式や冠婚葬祭で装飾入りの靴を避けるべき絶対的ルール

葬儀や告別式の場において、メダリオンの付いた靴を履くことは、マナー違反どころか「故人への無礼」にあたると言っても過言ではありません。お葬式の場は、悲しみを共有し、自分を律して参列する場です。そこに「飾り気」のあるメダリオンを持ち込むことは、その場の厳粛な空気を壊すことになってしまいます。

教養のある大人としては、黒のプレーントゥかストレートチップ以外の選択肢はあり得ないと考えておきましょう。そもそも革靴の穴飾りは、前述の通り「狩猟や労働」といった野外での活動をルーツにしています。弔事の場に「遊び」や「野外活動」の記号を持ち込むことは、社会的な常識を疑われる行為になりかねません。

結婚式に関しても注意が必要です。新郎や親族といった「主催者側」として参列する場合、メダリオン付きの靴は適していません。一方で、友人としての参列や二次会であれば、適度な華やかさは祝いの席にふさわしいとされることもあります。

ただし、夜のパーティーではない昼間の厳格な式典であれば、やはり装飾を抑えた靴を選ぶのが無難ですね。お祝いの気持ちを表現するのは、靴の装飾ではなく、手入れの行き届いた清潔感のある足元であるべきかな、と私は思います。どんなに高価なメダリオンシューズでも、場所を間違えれば「マナーを知らない人」というレッテルを貼られてしまいます。

こうした冠婚葬祭でのルールは、時に窮屈に感じるかもしれませんが、それは相手への敬意を形にするための「言葉」のようなものです。言葉遣いを選ぶのと同じように、足元もしっかりと使い分けることが大切です。

特に葬儀では、メダリオンの他にも「光沢の強すぎる革」や「金属のバックル(モンクストラップ)」などもNGとされています。

葬式や冠婚葬祭で装飾入りの靴を避けるべき絶対的ルール
エナメル質の革靴

何事も控えめに、そして場に溶け込むことを最優先に考えましょう。

一次情報に基づくマナーの確認

冠婚葬祭のマナーは、時代とともに緩やかになっている部分もありますが、基本的な「礼装」の考え方は今も変わりません。

例えば、日本産業標準調査会が管理するJIS規格(JIS S 5037)などでも、靴のサイズや形状に関する基準はありますが、TPOにおけるマナーは社会的な合意形成に基づいています。 (出典:日本産業標準調査会(JISC)JIS検索

最終的な判断に迷った際は、その場の格式や周囲の参列者の傾向を考慮し、最も「控えめ」な選択をすることをおすすめします。

ストレートチップと穴飾りのある靴のフォーマル度を比較

革靴には、デザインによって明確な「フォーマル度のランク」が存在します。これを知っておくだけで、もうサイズやデザイン選びで迷うことはなくなるはずです。もっとも格式が高いのは、装飾が一切ない「ストレートチップ(内羽根)」です。

これに対して、メダリオンが加わるごとにフォーマル度は下がり、カジュアルな印象が強くなっていきます。このヒエラルキーを理解していると、今日履くべき一足がロジカルに決まるようになりますよ。

例えば、ストレートチップの縫い目部分だけに小さな穴が開いているものを「パンチドキャップトゥ」と呼びます。これはストレートチップの格を保ちつつ、ほんの少しだけ華やかさを添えたデザインで、日常のビジネスシーンには非常に使い勝手が良いアイテムです。

さらに、つま先にメダリオンが入り、縫い目全体に穴飾りが施されると「セミブローグ」となり、ここまで来るとフォーマルな式典にはやや不向きになります。そして、つま先の形状がW字になる「フルブローグ」が、最もカジュアルなランクに位置します。

デザイン名装飾の特徴フォーマル度適したシーン・TPO
内羽根ストレートチップつま先の横一文字の縫い目のみ★★★★★冠婚葬祭、最上級の商談、面接
パンチドキャップトゥ縫い目にのみパンチングがある★★★★☆通常のビジネス、会議、学会
セミブローグ一文字+つま先のメダリオン★★★☆☆ジャケパン、パーティー、会食
フルブローグ
(ウィングチップ)
W字切り替え+メダリオン★★☆☆☆休日、カントリー、展示会

このように、メダリオンのある靴は「お洒落を楽しむための靴」であって、「礼儀を尽くすための靴」ではないという線引きを理解しておくことが、ダサいと言われないための第一歩ですね。

また、この表を参考に靴を選ぶ際は、必ず「内羽根式か外羽根式か」もチェックしてください。内羽根式の方がよりフォーマル度が高いため、メダリオンがあっても内羽根式であれば、ある程度のドレス感は維持できます。逆に外羽根式のメダリオンシューズは、かなりカジュアルな印象になるので、デニムやチノパンに合わせるのが正解かもしれません。

おじさん臭い古臭い印象を与えてしまう過剰な装飾の罠

メダリオンが「おじさん臭い」と言われる原因の一つに、2000年代頃に流行した「つま先が尖りすぎたロングノーズ」×「過剰な装飾」という組み合わせがあります。

当時の派手なデザインが記憶に残っている世代にとっては、メダリオン=一昔前のホスト風ファッションや、バブル期の派手なスタイル、というイメージがこびりついていることがあるんですよね。また、安価な既製品で穴の加工が雑だったり、パターンが幾何学的すぎて不自然なものも、チープで古臭い印象を与えがちです。これが「ダサい」という評価に直結してしまうわけです。

洗練された印象を与えるには、「引き算の美学」が大切です。本物のクラシックな靴は、メダリオンの穴一つ一つが職人の手によって丁寧に配置されており、全体のバランスが極めて緻密に計算されています。穴が多ければいいというものではなく、その靴のラスト(木型)の美しさを引き立てるために装飾が存在しているんです。

最近のトレンドは「クラシック回帰」ですから、あまりに奇抜なデザインよりも、英国の伝統的なパターンを踏襲したものを選ぶと、おじさん臭さを回避して、逆に「若々しいのに品がある」という印象を持ってもらえますよ。

もう一つの罠は、革の質感です。装飾が豪華なのに、革がテカテカとした安っぽい合皮だと、装飾だけが浮いて見えてしまいます。本革であれば、履き込むほどにメダリオンの周囲に味が出てきますが、合皮の場合は汚れが詰まって白っぽくなるだけ。

もしメダリオン付きの靴を選ぶなら、多少予算をかけてでも、質の良い本革の一足を選んでみてください。そうすることで「おじさん臭い」は「重厚なヘリテージ」へと昇華させることができるはずです。

特にサイズ選びには細心の注意を払いましょう。大きめのサイズでシワが寄ってしまうと、装飾とシワが喧嘩してしまい、一気にだらしなく、老け込んで見えてしまいます。

デザインの種類とバランスが与える視覚的イメージの差

メダリオンのデザイン(模様)にも、実はいくつかのパターンがあることをご存知でしょうか。代表的なのは、花のような形をした「フラワーモチーフ」や、菱形を組み合わせた幾何学模様、そして英国靴によく見られる「ラムズホーン(羊の角)」などです。

これらの模様の密度や大きさが、靴全体のイメージを大きく左右します。例えば、中央に大きな穴があり、その周囲に小さな穴が放射状に広がっているデザインは、非常に華やかでポジティブな印象を与えます。一方で、小さな穴が整然と一列に並んでいるようなメダリオンは、控えめで知的、かつ都会的な印象になりますね。

自分の持っているスーツやパンツの生地感との相性も重要です。例えば、繊細なスーパー100s以上のウールスーツに、ゴツゴツとした大きな穴のメダリオンを合わせると、足元だけが野暮ったく見えてしまいます。

この場合は、ピンキング(ギザギザの縁取り)がない、スッキリとした「ブラインドブローグ」タイプを選ぶのが正解。逆に、厚手のツイードジャケットやコーデュロイパンツには、しっかりとした穴飾りとギザギザの装飾がある「フルブローグ」を合わせることで、全体の素材感のボリュームが整い、抜群にオシャレに見えます。

このバランスを間違えると、足元だけが浮いてしまい、「なんだかダサいな」という違和感に繋がってしまうのかもしれません。

また、つま先の「ラスト(木型)」との関係も無視できません。丸みのあるラウンドトゥにメダリオンを施すとカントリーで温かみのある印象になり、少し細身のセミスクエアトゥに施すとモダンで洗練された印象になります。

自分が周りからどう見られたいのか、あるいはその日の予定はどういう場所なのかを想像しながら、メダリオンの「密度」と「形」を選んでみてください。単なる穴の集まりだと思っていたものが、実はあなたの個性を語る重要なディテールであることが分かるはずです。

革靴のメダリオンをダサいと思わせない洗練された選び方

革靴のメダリオンをダサいと思わせない洗練された選び方
革の小部屋

ここまでは「NG」の話が中心でしたが、メダリオンは本来、靴を最も美しく見せる装飾の一つです。

正しく選んで履きこなせば、これほど頼もしいオシャレの味方はありません。次は、私がおすすめする「外さない選び方」を紹介しますね。失敗を恐れるのではなく、知識を武器に楽しみましょう!

ポイント

  • セミブローグをビジネスでスマートに履きこなすコツ
  • 茶色のメダリオン靴をオシャレに見せる配色と素材感
  • 穴に詰まった汚れを落とす正しい手入れ方法
  • リーガルなどの名門ブランドが提案する美しい意匠の靴

セミブローグをビジネスでスマートに履きこなすコツ

ビジネスシーンでメダリオンを取り入れるなら、私は断然「セミブローグ」をおすすめします。

セミブローグをビジネスでスマートに履きこなすコツ
メダリオン:セミブローグ

つま先の横一文字(ストレートチップ)の上にメダリオンが施されたデザインは、フォーマルさと華やかさのバランスが絶妙なんですよね。黒のセミブローグであれば、遠目にはシンプルなストレートチップに見えますが、近づいたときに「お、こだわっているな」という印象を与えることができます。

この「控えめな主張」こそが、大人のビジネスマンにとって最も洗練されたスタイルと言えるでしょう。

セミブローグをスマートに見せるコツは、パンツの裾(スソ)の処理にあります。靴にメダリオンという視覚的なポイントがあるため、パンツの裾がダボついてシワだらけになっていると、視線が渋滞してしまい、非常にだらしない印象を与えます。

理想は、裾が靴の甲にわずかに触れるか触れないか程度の「ハーフクッション」や、最近流行の「ノークッション」です。スッキリとした足首のラインを見せることで、メダリオンの繊細な装飾が引き立ち、全体が引き締まって見えます。

さらに、靴のコバ(ソールの縁)が張り出していない、スリムなシルエットの靴を選ぶことで、より都会的で洗練された印象を加速させることができます。

また、靴紐の通し方にもこだわってみてください。ビジネスであれば、左右が平行に並ぶ「シングル」という結び方が基本です。これにより、メダリオンの華やかさを邪魔せず、端正な顔立ちを保つことができます。

最初は少し敷居が高く感じるかもしれませんが、一度セミブローグの魅力に触れると、プレーンな靴には戻れないほどの「色気」があることに気づくはずです。日々の仕事に少しだけ彩りを添えたいとき、セミブローグはあなたの最高のアシスタントになってくれますよ。

茶色のメダリオン靴をオシャレに見せる配色と素材感

メダリオンの魅力を最大限に引き出すなら、黒よりも「茶色」の靴の方が適しています。なぜなら、穴飾りの部分に染料が深く入り込むことで、革に美しい陰影(アンティーク感)が生まれるからです。

特にダークブラウンやバーガンディ(ワイン色)といった深みのある色は、メダリオンがあることで表情が豊かになり、平坦な一枚革では出せない「奥行き」を表現できます。これが、いわゆる「パティーヌ(ムラ染め)」のような高級感を醸し出し、オシャレ上級者の雰囲気を漂わせてくれるんです。

茶色のメダリオン靴を履く際に最も注意すべきは、全身のカラーコーディネートです。ネイビーのスーツにダークブラウンのメダリオンシューズを合わせる「アズーロ・エ・マローネ(青と栗色)」というイタリアの伝統的な配色は、清潔感と華やかさを両立できる最強のコンビネーション。

茶色のメダリオン靴をオシャレに見せる配色と素材感
アズーロ・エ・マローネ

一方で、グレーのスーツに合わせる場合は、少し赤みのある茶色を選ぶと、全体のトーンが明るくなり、若々しい印象になります。ベルトの色を靴に合わせるのはもちろんのこと、時計の革ベルトの色まで揃えることができれば、もはや「ダサい」と言われる隙は一ミリもありません。

さらに素材感にも注目してみましょう。少し毛足の短いスエード素材にメダリオンが施されたものは、スムースレザー(ツヤのある革)よりも柔らかな印象になり、秋口から冬にかけてのジャケパンスタイルには最高の相性を見せます。

素材と装飾の相乗効果で、「この人は季節感を大切にしているな」という信頼感にも繋がります。茶色のメダリオン靴は、まさに「大人の遊び心」を具現化したアイテム。一歩踏み出すのが楽しくなるような、そんな魔法を足元にかけてくれます。

茶色のメダリオン靴を成功させる配色ルール

  • ネイビーのスーツ × ダークブラウンのセミブローグ:最も上品な組み合わせ
  • チャコールグレー × ボルドーのウィングチップ:知的な個性を演出
  • ベージュのチノパン × ライトブラウンのフルブローグ:休日の格上げコーデ

色のトーンが明るくなるほどカジュアル度が増すので、まずは「自分のスーツより一段階暗い茶色」から始めるのが失敗しないコツですよ。

参考:難しいキャメル色の革靴合わせまとめ【ダサ見え回避のコーデと手入れ術】

穴に詰まった汚れを落とす正しい手入れ方法

メダリオンがダサく見える最大の物理的要因は、実は「汚れ」や「古いクリーム」の詰まりです。穴の中に靴クリームが白く固まって残っている状態は、どんなに高級な靴を履いていても、見る人に不潔な印象を与えてしまいます。

「手入れができない人」という評価は、ビジネスマンとしても致命的。せっかくの美しい装飾も、これではただの「ゴミ溜め」に見えてしまいます。メダリオン靴を楽しむなら、メンテナンスもセットで考えるのが鉄則です。

正しい手入れの手順としては、まず「馬毛ブラシ」で全体の埃を落とした後、特に穴飾りの部分を重点的にブラッシングしてください。毛足の長いブラシを使い、穴の中に詰まった微細な埃をかき出すイメージです。

もし長年のクリームが蓄積して固まっている場合は、爪楊枝の先に柔らかい布を巻いて、一穴ずつ根気よく掃除してあげましょう。このひと手間をかけるだけで、靴は見違えるように輝きを取り戻します。汚れを落とした後は、ステインリムーバー(汚れ落とし)を使って穴の周囲の古いワックスもリセットしてあげると、次のケアがより効果的になります。

さらに、メダリオン周辺は革に無数の穴が開いているため、物理的に強度が少し落ちており、乾燥が進むと「クラック(ひび割れ)」が起きやすい箇所でもあります。保湿用のデリケートクリームを指に少量取り、穴を塞がないように薄く伸ばしてあげることが大切です。

艶出し用のワックスを塗る際も、メダリオンを埋めてしまわないよう、つま先の先端部分だけを光らせる「ハイシャイン」にとどめるのがプロっぽく見せるコツ。自分の靴の状態を常にチェックすることで、愛着もより一層深まっていくはずです。

もし革の表面が劣化してポロポロしてきたら、それは寿命ではなくお手入れ不足のサインかもしれません。気になる方は以前書いた革靴がポロポロ剥がれる原因と自分でできる補修方法も読んでみてくださいね。

愛用の靴を蘇らせるヒントが見つかるかなと思います。最終的な判断や難しいリペアは、迷わず信頼できるプロの靴修理店に相談してください。

リーガルなどの名門ブランドが提案する美しい意匠の靴

失敗しないメダリオン靴選びの近道は、やはり歴史あるブランドの靴を手に取ることかなと思います。たとえば日本の老舗「リーガル(REGAL)」は、日本人の足型を研究し尽くしているだけでなく、装飾の美しさにおいても独自の哲学を持っています。

リーガルのセミブローグなどは、メダリオンの配置がミリ単位で計算されており、主張しすぎず、かつ地味すぎない「日本的な奥ゆかしさ」があるんですよね。特に上位ラインのモデルは、使用されている革の質も高く、メダリオンの断面まで美しく仕上げられています。初めてのメダリオン靴として、これほど信頼できるブランドは他にありません。

一方で、もっと個性を出したいなら、英国の「トリッカーズ(Tricker's)」や「チャーチ(Church's)」のような名門に目を向けるのも面白いですよ。

リーガルなどの名門ブランドが提案する美しい意匠の靴
トリッカーズ・ウイングチップ:画像出典元

トリッカーズのウィングチップは、大きめのメダリオンと、力強いピンキングが特徴で、これは「カントリー・ジェントルマン」のスタイルを象徴する無骨な美学として世界中で愛されています。こうしたブランド背景を知っていると、「なぜこの靴にはこの装飾があるのか」という物語を履くことができ、周囲から「ダサい」と言われるどころか、一目置かれる存在になれます。

ブランドが何十年も守り続けてきた定番のデザインには、時代を超えて愛される「正解のバランス」が詰まっているんです!

ただし、名門ブランドであっても、サイズ選びを間違えれば全てが台無しです。特に海外ブランドは木型(ラスト)が細身であることが多いため、無理をして細い靴を選んだり、逆に大きすぎる靴を履いたりするのは厳禁です。

リーガルの場合、一般的なスニーカーサイズよりも1.0cm以上小さめが適正になることが多々あります。正しいフィッティングについては、以前の記事革靴は大きめで買ってはいけないをぜひ参考にしてください。

正確なサイズこそが、靴の装飾を最も美しく輝かせる土台となります。購入前に必ず公式サイトのガイドを確認するか、店舗での試着を徹底しましょう。

まとめ|革靴のメダリオンがダサいという誤解を解くために

ポイント

  • 就職活動や葬儀では原則NG: 協調性や弔意が求められる場では、黒の内羽根ストレートチップを選ぶのが鉄則です。
  • 「装飾=自己主張」と見なされるリスク: 堅いシーンではメダリオンが「ノイズ」となり、TPOが守れないと判断されることがあります。
  • ウィングチップはカジュアルな属性: カントリー(野外)由来のルーツを持つため、スーツスタイルでは場所を選びます。
  • 格式は「引き算」で決まる: 装飾が少ないほどフォーマル度は高く、メダリオンが増えるほどカジュアル寄りになります。
  • ビジネスには「セミブローグ」が最適: ストレートチップの品格を残しつつ、程よい華やかさを出せるため、洗練された印象を与えます。
  • メンテナンス不足が「ダサさ」の元: 穴に詰まった古いクリームや汚れは不潔に見えるため、こまめなブラッシングが不可欠です。
  • デザイン以上にサイズ選びが重要: どれほど意匠が美しくても、大きめの靴でシワが寄ってしまうと魅力が半減してしまいます。

ここまで読んでくださったあなたなら、もう「革靴のメダリオンがダサい」という一言で片付けられないことがお分かりいただけたかなと思います。メダリオンは、履く人の教養やセンスを映し出す鏡のようなものです。

就活や葬儀といった「型」が求められる場所では控え、それ以外のビジネスシーンや休日には、自信を持ってその華やかさを楽しんでみてください。ルールを知った上で、あえて自分らしく履きこなす。それが大人のオシャレの醍醐味です。

最後になりますが、靴選びで最も大切なのは「デザイン」の前に「サイズ感」です。いくら素敵なメダリオンが施された高級靴でも、サイズが合っておらずにカカトがパカパカしていたり、羽根が閉じきってしまっていては、それこそ「ダサい」を通り越して「滑稽」に見えてしまいます。

革靴は大きめのサイズを買うと失敗します。これは私の経験からも、そして多くの靴好きが通ってきた苦い経験からも、断言できる真実です。ジャストサイズの一足を選び、それを丁寧に手入れして育てることで、メダリオンはあなたの歩みを支える最高のパートナーになってくれるはずです。

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