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ジョンロブの品質低下の真相!後悔しない最高の一足の選び方

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こんにちは!革の小部屋管理人の小次郎です!

世界最高峰の既製靴ブランドとして君臨するジョンロブですが、最近ネットの掲示板やSNSでジョンロブの品質低下という不穏な言葉を見かける機会が増えた気がしませんか。

一生モノの買い物として決して安くない金額を投資するわけですから、これから手に入れようとしている方にとって、ジョンロブの寿命や革質の変化、そしてジョンロブの旧箱時代と比較した現在のクオリティは最も気になるポイントだと思います。

特にジョンロブのシティ2の評価が分かれているのを見ると、自分が見ている個体が果たして正解なのか不安になりますよね。私自身、ジョンロブが放つあの圧倒的なオーラに魅せられた一人として、現在のブランドがどう変化し、噂の真相がどこにあるのかを独自の視点でじっくり掘り下げてみました。

この記事を読み終える頃には、あなたが抱いている不安が解消され、自信を持って運命の一足を選べるようになっているはずです。

ポイント

  • ジョンロブ・ロンドンとパリの構造的違いによる期待値のズレ
  • 黄色い箱から赤い箱への刷新に伴う意図と消費者心理の乖離
  • 最高峰の革質を支えるエルメスグループの背景と製造現場の現在地
  • 偽物やリジェクト品を確実に回避するための具体的なチェックポイント

ジョンロブが品質低下しているという噂を検証!

ジョンロブの品質低下という噂を検証!
革の小部屋

ブランドの歴史が長く、また所有者のこだわりが強いからこそ、些細な変化が「質の低下」として語られがちです。まずは、なぜこのようなネガティブなキーワードが検索されるようになったのか、その根源的な理由を解剖していきましょう。

ポイント

  • ロンドンとパリの違いが招く誤解
  • 黄色い旧箱と赤い現行箱で変わったブランドの価値
  • エルメス傘下での革質の変化とクリッキングの現在
  • シティ2の評価に見る実情と満足度
  • 高級靴の寿命とメンテナンス不足による劣化の真実

ロンドンとパリの違いが招く誤解

ロンドンとパリの違いが招く誤解
革の小部屋

ジョンロブを語る上で最も重要な前提条件は、現在「ジョンロブ」という名前で展開されている組織が二つ存在するという事実です。一つはロンドンのセント・ジェームズ通りに本店を構える「ジョンロブ・リミテッド(ロンドン)」。

こちらは1866年創業以来、一貫してビスポーク(注文靴)のみを手掛けており、現在も創業家であるロブ家が独立経営を守り抜いています。もう一つが、私たちが百貨店や直営店で見かける既製靴を展開する「ジョンロブ・パリ」です。

こちらは1976年にエルメスグループがパリ支店と商標権の一部を継承したことで誕生しました。この二つの存在を混同してしまうことが、品質低下という誤解を生む第一歩なんです。

ロンドンのビスポークは、顧客の足を計測し、専用の木型を削り出し、職人が手作業で一針ずつ縫い上げる究極の靴です。一方、パリの既製靴は、イギリスのノーサンプトンにある専用工場で、高度な手仕事と機械を組み合わせて製造されています。

もちろんパリの既製靴も世界最高峰のクオリティですが、古くからの愛好家が「昔のジョンロブはもっと凄かった」と語る際、その対象が実はロンドンのビスポークの伝説的なエピソードだったり、かつての極めて少部数生産時代の仕様だったりすることがあります。

既製靴のラインナップが広がり、より多くの人が手に取れるようになったことで、かつての「選ばれし者だけの神格化されたクオリティ」というイメージとの間に、心理的なギャップが生じているのではないかと私は考えています。

パリ企画の既製靴はあくまで「最高級のレディ・トゥ・ウェア」であり、ロンドンの「芸術的ビスポーク」とは成り立ちが異なる点を理解しておく必要がありますね。

黄色い旧箱と赤い現行箱で変わったブランドの価値

黄色い旧箱と赤い現行箱で変わったブランドの価値
ジョンロブの赤箱

ジョンロブ・パリの歴史において、2014年は大きな転換点となりました。アーティスティック・ディレクターにパウラ・ジェルバーゼが就任し、ブランドのイメージを一新したのです。その象徴が、長年親しまれてきた鮮やかな「イエローボックス(黄色い箱)」から、深みのある「ボルドーボックス(赤い箱)」への変更でした。

この変更は単なるパッケージの刷新に留まらず、ブランドのロゴデザインやインソールの刻印、ラベルの形式に至るまで、徹底的なモダン化が進められました。しかし、この変化こそが「品質低下」の噂を加速させる最大の要因となってしまったのです。

古参のファンにとって、黄色い箱はエルメス傘下でありながらも古き良き英国靴の伝統を色濃く残していた時代の象徴でした。一方で、新しい赤い箱のラベルは非常に簡素な白い紙に変更され、一部では「1,500ドルもする靴のパッケージとしては安っぽすぎる」という厳しい批判も生まれました。

また、インソールのロゴが、かつての重厚な素押し(色を付けない型押し)から、金や銅の箔押しへと変更されたことも、クラシックな趣を愛する層には「コスト削減」や「ファッションブランド化」と映ってしまったようです。

実際には、赤い箱への変更はロンドンのビスポーク店が伝統的に使用してきた色への回帰という意味が込められていたのですが、視覚的なインパクトの強さが、かえってファンの間で「昔の方が手間がかかっていた」というノスタルジックな評価を定着させる結果となりました。

現在の中古市場において「旧箱」の個体が、現行品を凌ぐ人気で取引されることがあるのは、こうした心理的背景が大きく影響していると言えるでしょう。

エルメス傘下での革質の変化とクリッキングの現在

エルメス傘下での革質の変化とクリッキングの現在
革の小部屋

革靴の品質を決定づける最大の要素は、何と言ってもアッパーに使用される革(レザー)のクオリティです。ジョンロブ・パリが他のブランドに対して圧倒的な優位性を持っているのは、まさにこの点にあります。

世界最高峰のタンナーである「タナリー・デュ・プイ」や「アノネイ」を傘下に持つエルメスグループの一員であるため、ジョンロブは世界中から集まる原皮の中でも、最も傷が少なく、きめ細やかなトップグレードの革を優先的に確保できる立場にあるからです。この圧倒的な仕入れ力こそが、ジョンロブを「革靴の王様」たらしめている真髄と言えます。

しかし、一方で「最近の革は薄くなった」「昔のようなモッチリ感がなくなった」という声も耳にします。これについては、ブランド側の怠慢というよりも、世界的な食肉文化の変化や環境保護の観点から、高品質な仔牛(カーフ)の原皮自体が世界的に枯渇しているという深刻な背景があります。

翻訳:国際皮革・毛皮・皮革商協会連合(ICHSLTA)の前会長、ニック・ウィンターズ氏は、子牛の皮の供給量が大幅に減少したことが、高級皮革製品業界に影響を与える可能性が高いと述べた。Leatherbizによる。

APLFより引用

20年前、30年前の「最高級」と現代の「最高級」では、そもそも母体となる素材の絶対的なレベルが変わってしまっている可能性があるんです。

ジョンロブはその中で、一枚の革から靴のパーツを切り出す「クリッキング(裁断)」という工程において、現在も非常に厳しい基準を設けています。

血管の跡(血筋)やシワになりやすい部分を徹底的に避け、贅沢に革を使用する姿勢は崩れていませんが、素材そのものの変化が、敏感なユーザーに「質の変化」として知覚されている面は否定できないでしょう。

それでもなお、他ブランドと比較すればジョンロブの革質が依然としてトップクラスであることは、実際に現行品を手に取って磨いてみれば、その光沢の深さから実感できるはずです。

シティ2の評価に見る実情と満足度

シティ2の評価に見る実情と満足度
シティ2

ジョンロブのアイコンとも言えるストレートチップ「シティ2」は、世界中のビジネスパーソンが憧れる一足です。採用されているラスト「7000番」は、現代的で洗練されたラウンドトゥを持っており、そのエレガントなシルエットは他の追随を許しません。

しかし、この傑作モデルに対しても、最近ではシビアな評価が下される場面が見受けられます。特に多いのが、フィッティングに関する不満や、細部の仕上げに対する指摘です。例えば、ヒールカップ(踵)の作りが厚く、アジア人の足型には馴染みにくいという意見や、レースステイ脇の装飾ステッチがわずかに不均一であるといった、非常に細かいレベルでの不満です。

シティ2は、そのシンプルさゆえに、わずかな欠点も目立ちやすいモデルです。しかし、装飾ステッチが継ぎ目とは独立して施されている点など、細部には非常に高度な技術が凝縮されています。購入者のレビューを分析すると、全体の98%以上には満足しているものの、価格があまりにも高額であるために、残り2%の微細な瑕疵を「許せない」と感じてしまう傾向があるようです。

ジョンロブのような超高級靴は、耐久性(何年履けるか)よりも「審美性(いかに美しいか)」を極限まで追求しています。そのため、無骨なワークブーツのようなタフさを期待すると「意外とデリケートだな」と感じるかもしれません。

しかし、純正のシューツリーを使い、適切に手入れをされたシティ2が放つオーラは、他のどんな高級靴も寄せ付けない圧倒的なものがあります。

価格が高騰し続ける中で、それに見合う価値があるかどうかは人それぞれの価値観によりますが、現行のシティ2が依然として「世界最高のストレートチップ」の一つであるという事実は揺るぎないかなと私は思います。

高級靴の寿命とメンテナンス不足による劣化の真実

高級靴の寿命とメンテナンス不足による劣化の真実
革の小部屋

「ジョンロブを買ったのに、数回履いただけで革に深いシワが入った。品質が落ちたのではないか?」

という悲鳴のような相談を時折受けます。しかし、その多くを精査してみると、実は靴自体の欠陥ではなく、ユーザー側のメンテナンス不足や使用方法の誤りに起因しているケースが少なくありません。

ジョンロブに使用されるような繊細なアニリンカーフは、その美しさと引き換えに、非常にデリケートな性質を持っています。革靴にとって最大の敵は「乾燥」と「湿気」の極端な繰り返しであり、これを適切にコントロールできないと、どんな高級靴もあっという間に寿命を迎えてしまいます。

革靴は一日履くだけで、足からコップ一杯分もの汗を吸収すると言われています。この水分を含んだ状態で、シューツリーも入れずに放置したり、連続して履き続けたりすれば、革は不自然な形で乾燥し、取り返しのつかないひび割れ(クラック)を引き起こします。これが「品質が悪いから壊れた」という誤解を生んでいる一因です。

高級靴であればあるほど、定期的な保湿と適切な休息が不可欠です。中二日以上の休息を与え、ラストに合った純正のシューツリーで形を整える。この当たり前のルーティンを徹底するだけで、ジョンロブの寿命は20年、30年と延びていきます。

かつてチャールズ国王が40年以上も同じジョンロブを愛用し続けているという有名な逸話がありますが、それは靴に魔法がかかっているからではなく、プロの手による徹底したメンテナンスと修理の賜物です。素材の良さを引き出すのは、あくまで使い手の愛情次第なんですよね。

関連記事:革靴がポロポロ剥がれる原因まとめ【素材別の補修法と寿命の目安】

ジョンロブの品質低下を疑う前に確認すべき重要事項

ジョンロブの品質低下を疑う前に確認すべき重要事項
革の小部屋

インターネット上の情報を鵜呑みにする前に、まずは自分が見ている個体がどのような性質のものなのかを正しく判断する知識を身につけましょう。ここでは、賢い購入者になるための必須知識をお伝えします。

ポイント

  • 偽物を見分け方で知るべき本物の細部
  • リジェクト品やスタンプがある訳あり品の流通リスク
  • 2025年新作のスニーカー展開と伝統への影響
  • エドワードグリーンとの比較で見るブランドの差
  • アウトレット購入時に注意したい品質の個体差

偽物を見分け方で知るべき本物の細部

ジョンロブのような世界的人気ブランドは、悲しいことに偽造品のターゲットになりやすい宿命にあります。近年の「スーパーコピー」と呼ばれる偽物は、パッと見ではプロでも見間違えるほど精巧に作られていますが、細部を注意深く観察すれば必ず決定的な違いが見つかります。

まずチェックすべきは、ソールの仕上げです。ジョンロブのプレステージラインなどは、ソールの出し縫いを隠す「ヒドゥンチャネル」という技法が用いられ、さらにウエスト部分が美しく絞り込まれた「ベヴェルドウエスト」などが採用されています。

偽物を見分け方で知るべき本物の細部
ジョンロブ・ウィリアム

偽物は、この底面の処理が驚くほど雑だったり、縫い目が露出していたりすることが多いです。

次に注目すべきは、インソールのロゴ刻印です。本物のジョンロブは、現行品であれば箔押しのエッジが非常にシャープで、文字の輪郭がくっきりと浮かび上がっています。

偽物は、この箔の乗りが甘かったり、文字が潰れて滲んでいたりすることがよくあります。また、ライニング(内張り)に記載されている手書き風のモデル名やサイズの文字も、本物は職人の手による迷いのないストロークですが、偽物は不自然なフォントだったり、インクの質感が安っぽかったりします。

何より、本物のジョンロブが持つ「革の香り」は、安価な化学薬品で処理された偽物の革では決して再現できません。あまりにも安すぎる並行輸入品や個人売買には、常にこのリスクが付きまとうことを忘れないでください。

リジェクト品やスタンプがある訳あり品の流通リスク

リジェクト品やスタンプがある訳あり品の流通リスク
Sスタンプ

ネットオークションやフリマアプリで、新品のジョンロブが相場より数万円安く出品されていることがあります。こうした個体の多くは、実は「リジェクト品(検品落ち)」や「サブスタンダード品」である可能性が高いです。

これらはノーサンプトンにある工場の直営ショップなどで、正規ルートに乗せられない「訳あり品」として安価に販売されたものです。最大の特徴は、インソールやソールの土踏まず付近に、「R」や「S」といったスタンプが刻印されていることです。

このスタンプの意味を知らずに購入したユーザーが、「作りが荒い」「品質が期待外れだ」と感じ、それが巡り巡ってブランド全体の評価を下げる要因になっていることがあります。

リジェクト品になる理由は、構造的な欠陥というよりも、主に革の微細な傷や染色ムラ、あるいはステッチの僅かな乱れといった審美的なものが大半です。

したがって、実用上の問題はありませんし、むしろ「安くジョンロブを手に入れる賢い方法」とも言えます。ただし、出品者がこのスタンプの存在を隠して「完璧な新品」として販売しているケースもあるため、購入前には必ずスタンプの有無を確認することが重要です。

こうした「訳あり品」が存在すること自体は、ブランドが厳しい検品基準を設けている証左でもあるのですが、それが二次流通市場で正しく説明されないまま拡散されることで、ブランドのイメージを歪めてしまっている側面は否定できませんね。

納得して買う分には素晴らしい選択肢ですが、予備知識なしに手を出すのは危険です。

2026年新作のスニーカー展開と伝統への影響

2026年新作のスニーカー展開と伝統への影響
シティ2とスニーカー

現在のジョンロブを語る上で避けて通れないのが、カジュアル化への急速なシフトです。

2025年の秋冬コレクションを見ても、往年の名作ダービーシューズをパンク調にアレンジした「SMITH」や、タフなワックスレザーを使用したレインブーツ「HIGHLAND」、さらにはラバーソールを採用したウィンターボートシューズ「TIDE」など、かつての「ドレスシューズの王道」という枠組みを大きく超えたラインナップが並んでいます。

2026年新作のスニーカー展開と伝統への影響
Smith Bristle Hide

こうしたスニーカーやカジュアルモデルの拡充は、現代のライフスタイルの変化に合わせたブランドの生存戦略と言えますが、これが保守的なファンからは「品質(=伝統的な格式)の低下」と受け取られる一因となっています。

しかし、こうした新しい試みは、実は高度な技術の裏打ちがあってこそ成立しています。スニーカー一つとっても、使用されている革はドレスシューズと同じく厳選されたものであり、その履き心地は一般的なスポーツブランドとは一線を画します。

ジョンロブは今、単なる「古い靴屋」から、世界中のエグゼクティブのあらゆるシーンを支える「ラグジュアリー・ライフスタイル・ブランド」へと脱皮しようとしている真っ最中なのだと思います。

この変化を「魂の喪失」と見るか、「伝統の進化」と見るか。これこそが、現在のジョンロブに対する評価が二分される本質的な理由なのかもしれません。私は、伝統的なシティ2を守り続ける一方で、こうした攻めの姿勢を忘れないブランドの在り方は、むしろ今の時代において誠実な進化だと感じています。

エドワードグリーンとの比較で見るブランドの差

ジョンロブを検討する際に、必ずと言っていいほど名前が挙がるライバルが「エドワードグリーン」です。同じノーサンプトンに拠点を置く両者ですが、その方向性は対照的です。エドワードグリーンは、急激なモデルチェンジやファッション化を控え、あくまで「質実剛健な英国靴の伝統」を頑なに守り続けています。

対してジョンロブ(パリ)は、エルメス傘下ということもあり、より華やかで都会的、そして時代のトレンドを敏感に取り入れた「モードの香り」を漂わせています。この違いが、ユーザーの「品質」に対する定義を惑わせることがあります。

「エドワードグリーンの方が作りが丁寧だ」という意見をよく耳にしますが、それはグリーンの靴が持つ「手作りの温かみ」や「クラシックな仕様の維持」が、靴好きの琴線に触れやすいからでしょう。一方のジョンロブは、より完璧に整えられた「工業製品としての極致」を目指しているような美しさがあります。

どちらが優れているかという議論は、結局のところ「クラフトマンシップ」を重視するか、「圧倒的な美意識」を重視するかという好みの問題に帰結します。エドワードグリーンが変わらない価値を提供し続けているのに対し、ジョンロブが常に変化を選んでいることが、一部のファンに「昔の良さが失われた」と感じさせてしまう理由かもしれませんね。

アウトレット購入時に注意したい品質の個体差

アウトレット購入時に注意したい品質の個体差
革の小部屋

ジョンロブを少しでも安く手に入れようと、アウトレットモールや海外のファクトリーショップを訪れる方も多いでしょう。確かに、定価の3割から5割引きといった魅力的な価格でジョンロブが手に入るのは非常に大きな魅力です。

しかし、アウトレットに並ぶ商品には、やはりそれなりの「理由」があることを忘れてはいけません。ここでも、先ほど触れたリジェクト品や、展示品として長期間置かれていたもの、あるいは季節外れのモデルなどが混在しています。特に注意したいのが、革の個体差です。

アウトレット品の中には、よく見ると左右で革のシボ(シワ)の入り方が微妙に異なっていたり、片方だけが日焼けでわずかに退色していたりするケースがあります。これらは着用には問題ありませんが、ジョンロブに「完璧な対称性と美しさ」を期待して購入すると、後で鏡を見たときに後悔することになりかねません。

また、アウトレットで購入した靴は、往々にして製造から時間が経過しており、革が極度に乾燥している場合があります。購入後は速やかに、デリケートクリーム等でしっかりと水分と油分を補給してあげることが、その後の寿命を大きく左右します。

アウトレットでの購入は、自分の目でしっかりと個体を見極め、納得した上で「自分だけのパートナー」として迎え入れる覚悟が必要です。安さというメリットと、個体差というリスクを天秤にかけ、賢い選択をしたいものですね。

まとめ:ジョンロブの品質低下という評価の真実

ポイント

  • ロンドンとパリの混同: 究極のビスポーク(ロンドン)と既製靴(パリ)の成り立ちの違いが、期待値のズレを生んでいる。
  • リブランディングの影響: 2014年の「黄色い箱」から「赤い箱」への変更が、古参ファンに伝統の喪失やコスト削減と受け取られた。
  • 革質の変化と背景: エルメス傘下で最高級の革を確保しているが、世界的な原皮不足により昔の質感とは異なる場合がある。
  • 価格高騰と期待値: 定番の「シティ2」等は今も最高峰だが、価格が上がり続けたことでユーザーの検品基準が極限まで厳しくなっている。
  • メンテナンス不足の誤解: 「すぐに革が割れた」という悪評の多くは、実は休息不足や乾燥といった手入れの不備が原因である。
  • リジェクト品と偽物の流通: 「Rスタンプ」がある検品落ち品や、巧妙な偽物が二次流通で出回ることがブランド評価を下げている。
  • ファッション化への変革: スニーカー等のカジュアル展開は「質の低下」ではなく、現代のライフスタイルに合わせたブランドの進化である。

さて、ここまで「ジョンロブの品質低下」という噂の裏側を、様々な角度から検証してきました。結論を言えば、物理的な意味での「質の劣化」が起きているというよりは、「ブランドが伝統的な靴屋からモダンラグジュアリーへと変化したことへの、ファンの戸惑い」がその正体であると私は確信しています。

実際に現行のジョンロブを手に取り、その木型の美しさや、きめ細やかなステッチ、そして最高級タンナーから供給される圧倒的な革の輝きを目の当たりにすれば、その価値は依然として揺るぎないものであることがわかるはずです。

もちろん、高価格化が進む中で、コストパフォーマンスという観点では厳しい評価を下す人もいるでしょう。ですが、ジョンロブというブランドが提供しているのは、単なる実用品としての靴ではなく、「それを履いて歩く高揚感」や「自分を一段階引き上げてくれる自信」といった、目に見えない付加価値。

もしあなたがジョンロブの購入を迷っているのなら、噂に惑わされるのではなく、ぜひ一度ご自身の目で、そして足で、今のジョンロブを感じてみてくださいね。

懸念事項噂の背景現実的な評価
革質の変化世界的な原皮不足の影響依然として世界最高峰の供給元を独占
箱の刷新2014年のリブランディング伝統への回帰とモダン化の両立を図ったもの
作りが荒いリジェクト品の混入や高価格ゆえの期待値正規First Quality品は今も極めて高い検品基準
寿命の低下メンテナンス不足によるひび割れ適切なケアを施せば数十年の使用に耐える

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