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オールデンのビームス別注と通常モデルとの違い【ラスト・サイズ感・製造方法など比較】

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こんにちは!革の小部屋管理人の小次郎です!

憧れのオールデンを探していると必ずと言っていいほど目にするのがビームスの別注モデルですよね。

通常版とは何が違うのか、価格やサイズ感はどう選べばいいのかと悩む方も多いはず。特に379xのような特殊なラストやラコタハウスとの関わり、型番の見分け方など、知れば知るほど奥が深くて迷ってしまいます。

この記事では、オールデンの通常モデルとビームス別注との違いを私の視点で分かりやすく整理しました。これを読めば、あなたにとって最高の一足がきっと見つかるはずです。

ポイント

  • ビームス別注独自のミリタリーラストやマンソンラストの特徴がわかります
  • レーベルごとに異なるコンセプトとデザインの傾向が理解できます
  • 失敗しないためのサイズ選びのコツと注意点が把握できます
  • 中古市場での相場や資産価値、メンテナンス方法がわかります

オールデンのビームスによる別注の違いを徹底分析

オールデンのビームスによる別注の違いを徹底分析
革の小部屋

日本におけるオールデン人気を支えてきたと言っても過言ではないビームス。彼らの別注モデルには、単なるロゴの刻印以上の「物語」が詰まっています。

一般的なカタログモデル(インライン)との決定的な違いは、過去のアーカイブから発掘された木型(ラスト)の使用や、日本人のライフスタイルに合わせた細かな仕様変更にあります。なぜこれほどまでに別注品が支持されるのか、その核心に迫ります。

ポイント

  • 幻のミリタリーラスト379Xが持つ魅力
  • マンソンラストが実現する機能的な履き心地
  • ビームスプラスが追求する米国の黄金期
  • モードに昇華されたVチップの洗練美
  • 別注コードバンの希少性と素材のこだわり

幻のミリタリーラスト379Xが持つ魅力

幻のミリタリーラスト379Xが持つ魅力
1339(379X)

オールデンのビームス別注を語る上で、絶対に外せないのがこの「379X」、通称ミリタリーラストです。実はこの木型、もともとは第二次世界大戦中に米軍のサービスシューズ用として開発されたものなんです。

379X(ミリタリーラスト)のポイント

  • 米軍の軍用靴がルーツの質実剛健な設計
  • 日本人の足に馴染みやすい小ぶりなヒールと強いアーチサポート
  • 丸みのあるトウが、無骨さと上品さを絶妙に両立
  • ラコタハウスとビームスの共同作業で蘇った歴史的木型

戦後しばらくはオールデンの倉庫で眠っていたそうですが、1990年代にビームスのバイヤーと日本総代理店のラコタハウスの熱意によって復活を遂げたという、まさに「日本が再発見した幻のラスト」なんですよね。

軍用スペックが生んだ究極の造形美

このラストの最大の特徴は、メリハリの利いたフィッティングにあります。踵(ヒールカップ)が小さめに設計されているので、欧米人に比べて踵が細い傾向にある日本人の足でもしっかりホールドしてくれます。

さらに、土踏まず部分の絞り込みが強いため、履いた瞬間に足が持ち上げられるような独特の感覚があるんです。それでいて指先(トウボックス)にはゆとりがある。この「締める場所は締め、逃がす場所は逃がす」という機能美こそが、多くのファンを虜にする理由かなと思います。

バリーラストとの決定的な違い

インラインの定番である「バリーラスト」と比較すると、その違いは一目瞭然です。バリーラストは全体的にゆったりとした寸胴なフォルムですが、379Xはウエストのくびれが非常に強く、見た目にも非常にグラマラスな印象を与えます。

この「無骨なのにどこか色気がある」という二面性が、ビームス別注のプレーントゥを唯一無二の存在に押し上げているんです。デニムから軍パン、スラックスまで、どんなパンツの裾幅にも負けない存在感を放ってくれます。

マンソンラストが実現する機能的な履き心地

マンソンラストが実現する機能的な履き心地
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379Xとよく混同されますが、より「医学的・機能的」な視点から生まれたのがマンソンラストです。1912年にエドワード・L・マンソン博士が、約2000人もの兵士の足を調査して作り上げたと言われる伝説の木型で、オールデンの長い歴史の中でも特別な位置付けにあります。

「万人の足に合う」ことを目指して設計されたこのラストは、現代においても驚くほど快適な履き心地を提供してくれます。ビームスプラスの別注モデルでは、この歴史的価値を重視して採用されることが多いですね。

足の健康を考え抜いた構造

マンソンラストの最大の特徴は、親指の付け根から先端までが内側に曲がらず、真っ直ぐに伸びていることです。これにより、足の指が自然な形で広がり、外反母趾などのトラブルを防ぐ効果が期待できると言われています。

また、指先のボリュームが379Xよりもさらに大きく、開放感があるのも魅力。履いてみるとわかりますが、靴の中で指が自由に動かせる感覚は、一度体験すると病みつきになります。ファッションアイテムというよりは、信頼できる「歩行ギア」としての側面が非常に強い一足と言えますね。

「ギア」としてのデザイン性

デザイン面でも、マンソンラストを用いた靴は独特の雰囲気を持ちます。特にビームスプラス別注の「マンソンオックスフォード」などは、サービスシューズのようなミニマルな見た目ながら、どこか優しげな丸みを帯びています。

この「いかにも健康靴らしい」フォルムを、コードバンや上質なカーフで仕立てることで、玄人好みの渋い一足に昇華させているのがビームスの手腕です。私自身、長距離を歩く予定がある日は、迷わずこのラストの一足を選んでしまいます。

ビームスプラスが追求する米国の黄金期

ビームスのレーベルの中でも、特にオールデンへの愛が深く、濃密な別注を展開しているのがBEAMS PLUS(ビームス プラス)です。

ビームスプラスが追求する米国の黄金期
【別注】ALDEN / Traditional Saddle Calf:画像出典元

「1945年から1965年頃のアメリカ」という、いわゆるアメリカの黄金期をベースにしたスタイルを提案しているため、ここで展開される別注品はまさに「古き良きアメトラ」そのものです。企画される靴の根底には、当時のアメリカ人が履いていたであろう実用性と、アイビーリーガーたちの粋な着こなしが共存しています。

素材選びに宿るヘビーデューティーの精神

ビームスプラスの別注は、素材選びが非常にユニークです。例えば、あえて傷や雨に強い「アルパインカーフ(シボ革)」を採用したサドルシューズや、あえてライニング(内張り)を省いた「アンラインド仕様」のスエードローファーなどが有名です。

これらはすべて、当時の「道具として使い倒す」という精神を現代に蘇らせるための工夫なんですよね。綺麗なまま飾っておくのではなく、雨の日も風の日も履き込み、手入れを繰り返すことで自分だけの一足に育て上げる。そんな楽しみ方を提案してくれるのがこのレーベルの別注品です。

アメトラのアイコンとしての役割

代表作であるマンソンオックスフォードや、ミリタリーラストのプレーントゥは、もはやビームスプラスのユニフォーム的な存在になっています。紺ブレにチノパンといった王道のスタイルはもちろん、ラギッドな軍パンやワークウェアとの相性も抜群です。

インラインのオールデンが「高級ドレスシューズ」としての顔を強く持つのに対し、プラスの別注は「最高級のワーク・ミリタリーシューズ」としての側面を強調しているのが、最大の違いであり魅力かなと思います。

モードに昇華されたVチップの洗練美

一方で、International Gallery BEAMS(インターナショナルギャラリー ビームス)の別注は、プラスとは全く異なるアプローチを見せてくれます。

モードに昇華されたVチップの洗練美
【別注】ALDEN / スエード&アルパインカーフ サドルシューズ:画像出典元

こちらは最新のモードや感度の高いスタイルを世界中から集めてくるレーベルなので、オールデンを「伝統的なトラッドアイテム」としてだけでなく、「最先端のファッションを引き立てる要素」として解釈しています。その象徴的なモデルが、矯正靴由来のモディファイドラストを用いたVチップ(アルゴンキン・オックスフォード)です。

モディファイドラストの曲線を活かす演出

モディファイドラストは、もともと土踏まずのアーチサポートが非常に強く、大きくえぐれたような独特のフォルムをしています。インターナショナルギャラリーでは、このラストの持つ「異形とも言える曲線美」を、ツヤ感の強いブラックコードバンや上質なスムースカーフで強調します。

その結果、本来は「不格好な健康靴」であったはずのVチップが、デザイナーズブランドのセットアップや、エッジの効いたモードファッションにも馴染む、非常にセクシーで洗練された一足に変貌するんです。この「文脈の置き換え」こそが、別注の真髄と言えるでしょう。

ドレッシーな仕様へのこだわり

プラスの別注が無骨さを追求するのに対し、こちらはドレス感を重視します。ソールのエッジを薄く仕上げたり、ステッチの色を同系色でまとめたりと、細部まで都会的な顔立ちになるよう計算されています。

時には、通常は紐靴であるモデルをスリッポン仕様にアレンジするなど、実験的な試みが行われることも。同じ「ビームス別注」という枠組みの中でも、レーベルが変わるだけでここまで表情が変わる。この奥行きの深さこそが、私たちがオールデン沼から抜け出せない理由なのかもしれません。

別注コードバンの希少性と素材のこだわり

オールデンを語る上で欠かせないのが、米国ホーウィン社の「シェルコードバン」です。通常、インラインで展開されるのはブラック(#9)とダークバーガンディ(#8)の2色が基本ですが、ビームス別注では時として、世界中のコレクターが血眼になって探す「レアカラー」が登場します。

これがまた、ファンの心をくすぐって止まないんですよね。ラベロ、ウイスキー、シガーといった希少色は、原皮の確保が極めて難しいため、数年に一度の記念モデルなどでしかお目にかかれません。

幻のカラー「ラベロ」と「ウイスキー」

特に「ラベロ」は、赤みの強いブラウンが美しく、使い込むほどに奥行きのある色艶に変化していくのが特徴です。また「ウイスキー」は、その名の通り琥珀色に輝く最も明るいカラーで、ごく僅かな傷も許されない最高品質の皮からしか作れません。

別注コードバンの希少性と素材のこだわり
ALDEN × BEAMS PLUS「MUNSON OXFORD RAVELLO CORDOVAN」:画像出典元

これらのレアカラー別注がビームスからリリースされる際は、店舗に長蛇の列ができたり、オンラインで瞬時に完売したりするのは日常茶飯事。もし運良く手に入れることができれば、それは一生モノの宝物になること間違いなしです。もちろん、インラインの#8(バーガンディ)も素晴らしいですが、別注ならではの「色」へのこだわりは格別なものがあります。

機能性と美しさを両立するソール仕様

素材のこだわりはアッパーだけではありません。ビームス別注では、日本の路面状況や歩行スタイルを考慮し、ソールの仕様が変更されているケースが多々あります。

例えば、クッション性に優れた「プランテーションクレープソール」を採用しつつ、つま先部分だけをレザーで補強する仕様。これにより、スニーカーのような快適な履き心地を実現しながら、見た目のドレッシーさと耐久性を確保しています。

また、オイルをたっぷり含ませた「ウォーターロックソール」を使い、雨の日でも滑りにくく返りの良い仕様にするなど、実用面でのアップデートも別注モデルの大きな「違い」の一つです。

レアカラーの価値について

ラベロやウイスキーなどのコードバンは、原皮の傷を隠せないため、生産数が極めて限られています。新品で手に入る機会は一生に数回あるかないか、というレベルなので、見かけたら即検討すべき逸品ですよ。

関連記事:オールデン・バーガンディのエイジング!色抜けと手入れを徹底解説

オールデンとビームスの別注の違いとモデルの選び方

オールデンとビームスの別注の違いとモデルの選び方
革の小部屋

魅力溢れる別注モデルですが、いざ手に入れようとすると「サイズはどう選べばいいの?」「通常版とどっちが良いの?」という疑問が湧いてきます。

オールデンは高価な買い物ですし、長く愛用するためには、自分に最適な一足を見極める目が必要です。ここでは、実用的な視点から選び方のポイントを深掘りしていきましょう。

ポイント

  • ラストごとに異なる最適なサイズ感の選び方
  • ローファーの踵抜けを防ぐフィッティング
  • 中古市場における資産価値と価格相場
  • 他セレクトショップとのコラボまとめ

ラストごとに異なる最適なサイズ感の選び方

ラストごとに異なる最適なサイズ感の選び方
サイズ感

オールデンのサイズ選びにおける最大の難関は、同じブランドでありながら「ラスト(木型)が違うとサイズが全く別物になる」という点です。ビームス別注で多用される379X(ミリタリーラスト)やマンソンラストは、インラインのバリーラストに比べるとフィット感が独特です。

一般的にはバリーラストよりハーフサイズ下げるという説もありますが、私の経験上、土踏まずのホールドが強いため、一概に「下げる」のが正解とは限りません。特に日本人に多い「幅広・甲高」の足の場合、数値上のサイズだけで選ぶと、アーチ部分に激痛を感じることになりかねないからです。

フィッティングの際のチェックポイント

試着の際は、以下の3点を重点的にチェックしてください。

ポイント

  1. 土踏まずの位置
  2. ヒールの遊び
  3. ボールジョイント

アーチの盛り上がりが、自分の土踏まずとピタリと一致しているか。これがずれていると、どれだけ高価な靴でも苦行になります。:踵を浮かせてみた時、靴がついてくるか。ビームス別注はヒールが小さめなので、ここがピタッと合うのが理想です。

親指と小指の付け根が、靴の一番広い部分に収まっているか。 ミリタリーラストは指先が広いため、「指が当たらないから大丈夫」と過信しがちですが、重要なのはウエスト(中足部)の締まり具合です。ここが緩いと、前滑りして結局指を痛めることになります。

ラスト名特徴的なフィッティング推奨サイズ(USスニーカー比)
379X(ミリタリー)土踏まずを強くホールド、指先は余裕あり-0.5cm ~ 同サイズ
バリーラスト全体的にゆったりした開放感-0.5cm ~ -1.0cm
モディファイドアーチサポートが非常に強烈-0.5cm ~ -1.0cm
バンラスト甲が低く、踵が抜けやすい設計-0.5cm ~ 同サイズ

ブランノックデバイスでの計測を推奨

自分の足を正しく知るために、米国の標準的な計測器である「ブランノックデバイス」での計測を一度は受けるべきです。ラコタハウスや一部のビームス店舗には設置されています。

実寸サイズ(Length)だけでなく、アーチの長さ(Arch Length)や足幅(Width)を把握することで、別注モデルごとの最適なサイズが見えてきます。 (出典:Alden Shoe Company Official Website) ※上記サイトでは、オールデンの伝統的な靴作りの哲学や、ラストの重要性について詳しく解説されています。一次情報として非常に信頼性が高いので、ぜひチェックしてみてください。

ローファーの踵抜けを防ぐフィッティング

ビームス別注の中で、毎シーズン安定した人気を誇るのがペニーローファー(LHS)です。これに採用されている「バンラスト」は、ローファー専用の木型として非常に完成度が高いのですが、実は「踵が抜けやすい」という宿命的な課題を抱えています。

ローファーの踵抜けを防ぐフィッティング
【別注】ALDEN / Penny Loafer Suede:画像出典元

紐で調整できない分、サイズ選びはミリ単位の精度が求められるんですよね。特にコードバンモデルは革が伸びにくく馴染むまで時間がかかるため、最初から完璧なフィット感を求めるのは至難の業です。

スエード・アンラインドという選択肢

そこで、ビームス別注ならではの賢い選択肢となるのが「スエード素材のアンラインド仕様」です。通常、革靴には補強のための裏地(ライニング)がありますが、これをあえて省くことで、スエードの柔らかさを最大限に活かした仕様になっています。

これが本当に素晴らしい。履いた瞬間から革が足の形に変形して吸い付くので、コードバンモデルでありがちな「踵の浮き」が劇的に軽減されます。また、通気性が良く夏場に素足感覚で履けるのも、ビームスが提案するアイビースタイルにピッタリです。

「甲」で抑える感覚を大切にする

ローファー選びで最も重要なのは、踵ではなく「甲」のフィット感です。サドル(帯)の部分が、足の甲をしっかりと上から押さえ込んでいるかを確認してください。

新品の状態で「少しきついかな?」と感じるくらいが、馴染んだ後にベストな状態になります。逆に、新品で脱ぎ履きが楽すぎるものは、半年後にはガバガバになってしまう可能性が高いです。ビームスのスタッフさんはこのあたりのサイズ選びに非常に精通しているので、納得いくまで相談してみるのが失敗しないコツですね。

中古市場における資産価値と価格相場

中古市場における資産価値と価格相場
中古シューズ店

昨今の原材料費や輸送費の高騰、さらには為替の影響もあり、オールデンの定価は驚くほどのスピードで上昇しています。コードバンモデルであれば、現在では20万円近くすることも珍しくありません。

この価格高騰に伴い、二次流通(中古)市場でのビームス別注の価値も相対的に高まっており、もはや「履ける資産」と言っても過言ではない状況になっています。特にビームス別注は、その希少性と日本人の足に合うラスト設定から、常に高い需要があります。

リセールバリューを左右するポイント

中古市場で高値がつくのは、やはりコードバンの状態が良い個体です。特にビームス別注特有の379Xラストや、アンラインド仕様のローファーは、ファンが指名買いするため値崩れしにくい傾向にあります。

また、インソールのロゴが旧タイプ(筆記体ロゴなど)のものは、「昔の革の方が質が良かった」と信じるコレクターの間で、当時の定価を上回るプレミア価格で取引されることもあります。手放すことを前提にするわけではありませんが、いざという時に価値が下がらないというのは、高い買い物をする上での安心材料になりますよね。

真贋の見極めとコンディション確認

中古で購入する際に最も注意すべきは、やはり「本物かどうか」と「修理歴」です。ビームス別注であれば、インソールの踵部分に必ず「Alden for BEAMS」などの刻印があります。

これが消えかかっている場合でも、ライニングの内側に印字された5桁前後の型番を調べれば、それがどの店舗の別注品か特定することが可能です。

また、ソールが純正のプランテーションソールから社外品のラバーソールに交換されている場合、資産価値としてはマイナス評価になりますが、実用面ではプラスになることも。自分の用途に合わせて、賢く中古市場を活用するのも一つの手です。

他セレクトショップとのコラボまとめ

日本にはビームス以外にも、オールデンの魅力を引き出す素晴らしいショップがいくつも存在します。それぞれのショップが独自のフィルターを通して別注を企画しているため、ビームスモデルと比較することで、自分の好みをより明確にすることができます。

例えば、ユナイテッドアローズ。彼らの別注は、ビームスよりもさらに「ドレス・ビジネス」寄りのアプローチが目立ちます。アバディーンラストやプラザラストといった細身の木型を多用し、スーツスタイルを格上げするような端正な顔立ちのモデルが得意です。

ショップごとの個性を楽しむ

また、シップスは「アメリカントラッドの正統」を重視する傾向があり、バリーラストを用いた質実剛健なモデルを長年展開しています。一方で、よりファッショナブルでエッジの効いた提案をするのがエンジニアドガーメンツとのコラボレーション。

左右で素材を変えたり、ミリタリー要素を極端に強調したりと、オールデンの伝統を逆手に取った遊び心満載のモデルは、常に業界の話題をさらいます。これら各ショップの別注品を並べてみると、同じブランドでありながら、企画者の意図によってここまで多様な解釈ができることに驚かされます。

ビームス別注の立ち位置

こうして他店と比較してみると、ビームス別注の立ち位置がよりはっきりと見えてきます。それは、「歴史的な重み(軍用ラストの復活など)」と「日常での使いやすさ(プランテーションソールやアンラインド仕様)」を高次元でバランスさせているという点です。

ドレスすぎず、カジュアルすぎない。そして何より、日本人の足に最も寄り添っている。この「安心感」こそが、数ある別注の中でもビームスモデルが王道と呼ばれる所以なのだと思います。他のショップのモデルに目移りすることもありますが、結局最後はビームスの別注に戻ってきてしまう。そんな引力を持った名作ばかりですね。

オールデンとビームスの別注の違いを徹底解説

ポイント

  • 379Xラストの復活:軍用木型を日本人の足向けに復刻。
  • レーベル別の個性:アメトラのPLUSと、モードなIG。
  • レアカラーの展開:ラベロやウイスキー等の希少種。
  • 快適なソール仕様:歩行性に優れたクレープソール等。
  • 独自フィッティング:小ぶりな踵と強い土踏まず。
  • 高い資産価値:値崩れしにくいダブルネームの証。
  • 歴史と実用の融合:アーカイブを現代の日常着へ昇華。

ここまで、オールデンのビームス別注が持つ魅力と、通常モデルとの違いについて詳しく見てきました。結論として言えるのは、ビームス別注は単なるファッションアイテムではなく、「日本人の足と感性に合わせて再編集された、アメリカン・トラディショナルの結晶」であるということです。

379Xやマンソンラストといった特殊な木型の採用は、私たちの歩行体験を劇的に変えてくれますし、レーベルごとの明確なコンセプトは、靴選びという行為そのものを楽しい物語に変えてくれます。

手に入れた後は、ぜひ自分なりの手入れを楽しんでください。コードバンの独特のシワ、カーフの柔らかなツヤ。履き込むほどに、靴はあなたの歩き方のクセを覚え、世界に一つだけの表情を見せてくれるようになりますよ!

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