こんにちは!革の小部屋管理人の小次郎です!
お気に入りのリーガルの靴を手に入れると、その美しさを一日でも長く保ちたいと思うのは私だけではないはず。でも、日本の気候は雨や雪、泥跳ねなど、革靴にとってはかなり過酷な環境ですよね。
せっかくの高品質なレザーが雨染みで台無しになったり、汚れが奥まで入り込んでしまったりするのは本当に悲しいものです。
そこで多くの人が手に取るのがリーガルの防水スプレーですが、実はただ吹きかけるだけではその真価を発揮できていないかもしれません。
正しい使い方や頻度、さらにはアメダスなどの他社製品との比較など、知っておきたいポイントは意外とたくさんあります。この記事では、私が実際に試行錯誤しながら学んだ、リーガルの靴を美しく守り抜くためのメンテナンス術を余すことなくお伝えします。
これを読めば、雨の日のお出かけも怖くなくなりますよ!
リーガルの防水スプレーを賢く活用する実践ガイド

リーガルの靴はその堅牢さが魅力ですが、その頑丈さに甘えてケアを怠ると、せっかくの革が硬くなったりひび割れたりする原因になります。
特に水分は革の天敵。ここでは、日常のケアに防水スプレーをどう取り入れるべきか、私の実践しているガイドを紹介しますね。
使い方で変わる!効果を最大化する正しい手順

防水スプレーの効果を最大限に引き出すためには、実は「スプレーをかける前」の準備が何よりも重要なんです。私が一番大切にしているのは、「汚れを一切残さないこと」。
もし、表面にホコリや古いクリームが残ったままスプレーをしてしまうと、それらの汚れをフッ素樹脂で上からパッキングして閉じ込めてしまうことになるんです。こうなると、後から汚れを落とすのが非常に困難になります。
まずは馬毛ブラシを使って、コバの隙間や縫い目に溜まった微細な砂埃まで丁寧に掃き出してください。その後、必要であればクリーナーで古い油分をリセットし、乳化性クリームでしっかりと栄養を与えます。革がしっとりと潤い、整った状態になって初めて、防水スプレーの出番がやってきます。
鉄壁の防水ステップ
そして、スプレーした直後に履いて出かけるのは禁物です。フッ素樹脂が革の繊維一本一本に定着し、撥水のための「微細な産毛のような構造」を形成するには時間が必要なんです。
最低でも15分、理想を言えば外出の前夜にスプレーを済ませて、一晩じっくり乾燥させるのがベスト。この「待つ時間」こそが、驚くほどの撥水力を生み出す秘訣なんですよ。
スエード素材へ使用する際の注意点と補色

起毛革であるスエードやヌバックは、その構造上、表面積が非常に大きく、水分や汚れを吸い込みやすいという弱点があります。だからこそ、リーガルのスエードスプレー(TY28A)による保護は、普通のツヤ革以上に重要になってきますね。このスプレーの素晴らしいところは、防水機能だけでなく「補色」の役割も果たしてくれる点です。
スエードは履き込むうちに、どうしても色が褪せて白っぽくなってしまいます。そんな時、このスプレーを吹きかけると、微細な顔料が繊維に付着し、驚くほど鮮やかな発色が蘇ります。
私は、お気に入りの黒のスエード靴が少し疲れて見えてきたら、このスプレーで「色の栄養補給」をするようにしています。ただし、色の選択には注意が必要で、元の革の色よりも濃いものを選ばないように気をつけてくださいね。
スエードケアのポイントは「重ねがけ」です。一度にドバッとかけるのではなく、「薄くかけては乾かし、ブラッシングで毛を起こす」という工程を3回ほど繰り返してみてください。こうすることで、繊維の根本から先端までムラなくコーティングされ、泥水の中を歩いても汚れがポロポロと落ちるような、最強のスエード靴が出来上がります。
仕上げのブラッシングも忘れてはいけません。スプレーが完全に乾いた後、専用のクレープブラシなどで毛並みを整えてあげると、フッ素の粒子が表面に綺麗に整列し、撥水効果がさらに高まります。見た目も新品のようなフカフカした質感に戻るので、このひと手間は惜しまないでほしいなと思います。
ゴアテックス搭載モデルにも防水剤が必要な訳

リーガルのラインナップの中でも特に人気が高いのが、ゴアテックス ファブリクスを採用したモデルですよね。私も「防水仕様なんだから、わざわざスプレーしなくていいでしょ?」と最初は思っていました。
でも、実はこれ、大きな勘違いだったんです。ゴアテックスのメンブレン(防水膜)は、あくまで靴の内側に仕込まれているもの。外側の「表地(本革)」は、普通の靴と同じ天然皮革なんです。
もし、外側の革に防水スプレーをしていないとどうなるか。雨に濡れた際、革自体はどんどん水を吸い込んでしまいます。すると革の繊維が水分で飽和状態になり、表面に水の膜ができてしまうんです。そうなると、ゴアテックスの最大の特徴である「内側の湿気を外に逃がす」という通り道が塞がれてしまい、靴の中が自分の汗でビショビショに蒸れてしまう…という本末転倒な事態を招きます。
ゴアテックス搭載モデルにおいて、防水スプレーは「水の侵入を防ぐため」というよりも、「革の通気性(透湿性)を維持するため」に必要不可欠なアイテムなんです。表面の革が水を弾いていれば、空気の通り道が確保され、ゴアテックスの性能を100%引き出すことができます。
また、濡れた革は乾燥する際に油分も一緒に抜けてしまい、放置するとひび割れの原因にもなります。ゴアテックス搭載モデルを長く愛用するためには、外側のレザー部分を普通の靴以上に「濡らさない工夫」が必要だと言えます。高機能な靴だからこそ、正しいメンテナンスでその恩恵を最大限に受けたいものですね。
アメダスとの比較で分かる純正品のメリット
シューケア界のベストセラーといえば、コロンブス社の「アメダス」が真っ先に思い浮かびますよね。

実際、どちらを買うべきか悩む方は非常に多いです。成分自体はどちらもフッ素樹脂をベースとした撥水・撥油剤で、基本的な機能に大きな差はありません。しかし、実際に使い比べてみると、リーガル純正品(TY27A)ならではの良さも見えてきます。
| 比較項目 | リーガル ウォータープルーフ(TY27A) | コロンブス アメダス 180 |
|---|---|---|
| 噴霧のキメ細かさ | 非常に細かく、霧が柔らかい | 標準的だが、勢いがある |
| 乾燥後の質感 | ベタつきがほとんどなく、サラサラ | わずかに膜を感じるが許容範囲 |
| ブランドの安心感 | リーガルの革に最適化されている | どんな素材にも使える汎用性 |
個人的な感想ですが、リーガルのスプレーはとにかく「霧の粒子」が細かいように感じます。そのため、デリケートなアニリンカーフのような革に使っても、ムラになりにくく、乾燥後の風合いの変化が極めて少ないんです。
一方のアメダスは、大容量でコスパが良く、ガンガン使えるのが魅力。日常使いのワークブーツなどはアメダス、ここぞという時のリーガルのドレスシューズには純正品、といった使い分けも賢い選択かもしれません。
また、リーガルのお店で直接購入できるというのも大きなメリット。スタッフの方に自分の靴の素材を見てもらいながら、「この靴にこのスプレーを使って大丈夫ですか?」と確認できる安心感は、ネット通販や一般の量販店では得られないものです。純正品を使うことは、いわばその靴の性能をメーカーが保証してくれるようなものだと私は考えています。
失敗してシミや白化が起きた時の対処法

「良かれと思ってたっぷりスプレーしたら、表面が真っ白になっちゃった!」…そんな失敗、実は私も経験があります。これは「白化現象」と呼ばれ、至近距離からスプレーしすぎたり、湿気が高い日に作業したりすることで、樹脂成分が表面で固まってしまうことが原因です。斑点のようなシミも、液だれがそのまま乾いてしまうことで起こります。
でも、焦ってクリーナーでゴシゴシ擦るのは絶対にやめてください!まずは「完全に乾燥させること」。これが鉄則です。白くなった部分は、樹脂が表面に浮いている状態なので、乾いた後に柔らかいネル布などで優しく乾拭きしてみてください。
驚くことに、摩擦による熱で樹脂が再び馴染み、白みがスッと消えてくれることが多いんです。馬毛ブラシで入念にブラッシングするだけでも、物理的に過剰な粒子を弾き飛ばせる場合があります。
どうしても落ちない時の最終手段
乾拭きやブラッシングでも解消しない場合は、専用のレザークリーナー(リーガルの2フェイスローションなど)を使って、表面のコーティングを一度丁寧に拭き取ります。その後、改めて乳化性クリームで保湿し、コンディションを整えてから再挑戦してください。焦らず、段階を踏んでリセットすることが大切です。
失敗を防ぐための最大の予防策は、やはり「離して、薄く」です。一度で完璧に防水しようと思わず、「薄い層を何度か重ねる」という意識を持つだけで、失敗のリスクは劇的に下がります。また、溶剤のガスは人体への影響が懸念されるため、必ず屋外で、周囲に配慮しながら使用するようにしてくださいね。
関連記事:革靴の防水スプレーでまだらができた原因と解決策【使う距離・推奨スプレー】
内部の湿気対策にはシュードライとの併用
防水スプレーで「外側からの水」をシャットアウトしても、まだ安心はできません。なぜなら、一日履いた靴の中は、汗による「内側からの湿気」で溢れているからです。特に雨の日は、わずかな隙間から侵入した水分や、外気との温度差による結露で、靴内部はカビが最も好む湿度100%に近い状態になっています。
そこで私が絶対に欠かせないと思っているのが、リーガルの「シュードライ」です。

これは高性能なシリカゲルを使用した靴用除湿剤。帰宅して靴を脱いだら、まずこのシュードライを中に滑り込ませます。これだけで、翌朝には靴の中がカラッと乾燥し、気になるニオイも抑えてくれるんです。防水スプレーで外側をバリアし、シュードライで内側をドライに保つ。この「ダブルプロテクション」こそが、リーガルの靴を長持ちさせるための最強のルーティンです。
さらに嬉しいのが、このシュードライは繰り返し使えるエコなアイテムだということ。吸湿が進むと「再生シグナル」がピンク色に変わるのですが、そうなったら天日干しをすればOK。シグナルがブルーに戻れば、再び吸湿力が復活します。使い捨ての除湿剤よりも経済的ですし、リーガルのロゴが入ったデザインは、玄関に置いてあっても様になりますよね。
「外は防水、中は除湿」。このシンプルな法則を守るだけで、靴の寿命は数年単位で変わってきます。雨の日に履いた後は特に念入りに。一晩シュードライを入れておくだけで、翌朝の履き心地が驚くほど軽やかになりますよ。革の劣化を最小限に抑えるための、私の一推しアイテムです。
リーガルの防水スプレーとよくあるQ&A

さて、ここからは防水スプレーを使う上で皆さんが抱きがちな、より踏み込んだ疑問についてお答えしていきます。リーガルの靴を愛する仲間として、私が実際に調べたり店舗で聞いたりした情報をもとに解説しますね。
メンテナンス可能な店舗と料金

「自分でやるのはどうしても怖い」「一度プロに徹底的にリセットしてほしい」という時もありますよね。そんな時は、迷わずお近くのリーガル専門店(REGAL SHOES)へ持ち込んでみてください。リーガルの店舗では、単に靴を売るだけでなく、アフターケアの相談にも親身に乗ってくれます。
多くの店舗では、基本的な汚れ落としから栄養補給、そして防水仕上げまでを行うシューケアサービスを提供しています。料金については店舗やメニュー内容によって異なりますが、簡易的なクイックケアであれば1,100円〜2,200円(税込)程度が一般的な目安かなと思います。
本格的な磨きとなるともう少し上がりますが、自分では難しい鏡面磨きと一緒に防水処理をお願いするのもアリですね。
| サービス内容例 | 料金目安(税込) | 作業時間の目安 |
|---|---|---|
| クイックケア (汚れ落とし+保革+防水) | 1,100円 〜 | 15分 〜 |
| トータルメンテナンス(フルケア) | 2,750円 〜 | 30分 〜 |
ただし、混雑状況や店舗によっては預かり対応になることもあるので、事前に電話で確認するか、時間に余裕を持って行くのが良いでしょう。「正確な最新情報はリーガルの公式サイトや各店舗に直接確認」するようにしてくださいね。プロの手さばきを間近で見るのは、自分のメンテナンス技術を向上させるための素晴らしい勉強にもなりますよ。
スプレーしてはいけない素材は?

「防水スプレーは何にでも使える魔法の薬」ではありません。実は、絶対に使ってはいけない素材、使うべきではないタイミングというのが存在します。ここを間違えると、せっかくの高級靴が台無しになってしまうこともあるので、しっかりチェックしておきましょう。
まず、エナメル皮革への使用は絶対に避けてください。エナメルは革の表面をウレタンなどの樹脂層で覆っている素材です。防水スプレーに含まれる石油系溶剤が、この樹脂層を化学反応で溶かしてしまったり、曇らせてしまったりすることがあります。
一度光沢を失ったエナメルを元に戻すのは、プロでも非常に困難です。同様に、爬虫類皮革(クロコダイルやリザードなど)も、組織が特殊でシミになりやすいため、専用のケア用品を使うのが鉄則です。
使用前の「パッチテスト」のすすめ
初めて使う素材や、色落ちが心配な明るい色の革靴の場合は、必ず「かかとの内側」や「土踏まず付近」などの目立たない場所で試してください。
スプレーして乾燥させた後、色ムラや質感の変化がないかを確認してから全体に使うのが、失敗しないための唯一の方法です。また、吸い込み事故防止のため、厚生労働省などが啓発している通り、必ず換気の良い屋外で使用しましょう。
(参照元:厚生労働省「生活衛生対策」)
また、古いクリームや汚れがベッタリついた状態での使用もNG。コーティングが汚れを吸着してしまい、見た目が黒ずんでしまう原因になります。まずは「清潔な状態にする」こと。これが、防水スプレーを使用するための最低条件だと覚えておいてくださいね。
靴を履く前にやるべき手入れ

新品のリーガルの靴を購入した時、あなたはいつ防水スプレーをかけますか?「雨が降りそうな日かな?」と思った方、実はそれだと少し遅いかもしれません。私のおすすめは、「購入して箱から出したら、一度も履く前にスプレーすること」です。これを「プレメンテナンス」と呼びます。
新品の靴は、製造から手元に届くまでに時間が経っており、革が少し乾燥していることがあります。まずは少量のデリケートクリーム等で栄養を補給し、その仕上げに防水スプレーをひと吹き。
こうすることで、最初の一歩で付着する泥跳ねや、飲み物をこぼした時のシミ、さらには駅のホームなどで付きやすいホコリや排気ガスの汚れまで、すべてを弾き飛ばしてくれるようになります。
特に、淡い色の革靴やスエード靴の場合、この「履きおろし前のひと吹き」があるかないかで、数ヶ月後の綺麗さが全く違ってきます。最初の一回で強力なバリアを張っておけば、その後の汚れ落としも格段に楽になりますよ。新しい靴に足を入れる時のワクワク感をずっと維持するためにも、儀式だと思ってぜひ取り入れてみてください。
関連記事:革靴をプレメンテしないメリット・デメリット【寿命を延ばすリスク回避術】
頻度はどのくらい?メンテナンスの最適な周期

防水スプレーの効果は、残念ながら永久ではありません。歩いている時の革の「しなり」や、路面との摩擦、さらには風雨に晒されることで、表面のフッ素樹脂は少しずつ剥がれ落ちていきます。では、どのくらいのペースでかけ直すのが理想的なのでしょうか?
目安としては、週に2〜3回履くローテーションなら「1ヶ月に1回」、毎日ガシガシ履くビジネスマンなら「1週間に1回」のケアが理想的です。
意外と頻繁だなと感じるかもしれませんが、雨の日だけでなく、晴れの日もホコリを弾いてくれる「防汚スプレー」として考えれば、このくらいの頻度がベスト。特に、歩く時に一番大きく屈曲する「履きジワ」の部分はコーティングが剥がれやすいので、そこを意識してケアしてあげてください。
こんな時は迷わず「追加スプレー」!
私の場合は、週末の「靴磨きタイム」に必ず防水スプレーをセットで組み込んでいます。習慣にしてしまえば、「いつかけたっけ?」と悩むこともありません。定期的なメンテナンスこそが、フッ素のバリアを常に100%の状態に保つ唯一の方法ですね。
リーガルの防水スプレーで続ける理想の靴磨き
さて、ここまでリーガルの防水スプレーについて詳しく見てきましたが、いかがでしたでしょうか?単に「水を弾くためだけの道具」だと思っていたスプレーが、実は革の寿命を延ばし、通気性を守り、さらには色鮮やかな見た目を維持するための、極めて重要な「化学的防壁」であるということがお伝えできていれば嬉しいです。
