こんにちは!革の小部屋管理人の小次郎です!
英国靴の聖地、ノーザンプトンで最も古い歴史を持つトリッカーズ。その中でも、一際異彩を放ち、靴愛好家たちの憧れの的となっているのがコードバンモデルです。
トリッカーズのコードバンは、カントリーシューズらしい無骨な造形と、コードバン特有の気品溢れる光沢が融合した、まさに唯一無二の存在ですよね。
しかし、いざ手に入れようとすると、その高価な価格や、手入れの難しさ、さらには独特なサイズ感に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。バートンやストウといった定番モデルのコードバン仕様は、カーフモデルとは全く異なるエイジングを見せますし、ホーウィン社のシェルコードバンならではの扱い方もあります。
この記事では、私が実際に触れて感じた魅力や、失敗しないためのフィッティング、そして雨に濡れた時の対処法まで、トリッカーズのコードバンに関するあらゆる疑問を解消できるよう、詳しくお話ししていきますね。
トリッカーズのコードバンが持つ歴史と至高の魅力

トリッカーズというブランドが歩んできた歴史と、コードバンという「革のダイヤモンド」が出会った時、そこには語り尽くせないほどのロマンが生まれます。まずは、この組み合わせがなぜこれほどまでに人々を惹きつけるのか、その本質に迫ってみましょう。
希少なホーウィン社のシェルコードバンを採用

トリッカーズのコードバンモデルにおける最大の価値は、何と言ってもアメリカ・シカゴの名門「ホーウィン社(Horween Leather Co.)」のシェルコードバンを贅沢に使用している点にあります。1
905年の創業以来、100年以上も変わらない伝統的な植物タンニンなめし製法を守り続けているホーウィン社。彼らの作るコードバンは、単なる「馬の革」ではありません。馬の臀部にある、わずか数ミリの緻密な繊維層「シェル」のみを削り出し、半年以上の歳月をかけて、秘伝のオイルをじっくりと染み込ませて作られる、まさに芸術品なんです。
トリッカーズがこの高価な素材を採用するのは、自社の「カントリーシューズ」という堅牢なコンセプトに、コードバンの圧倒的な強度が合致するからだと私は考えています。
コードバンの繊維は垂直方向に整列しており、一般的な牛革に比べて引張強度が非常に高く、頑丈そのもの。これにトリッカーズ伝統のグッドイヤーウェルト製法が組み合わさることで、数十年というスパンで履き続けられる「最強の靴」が完成するわけですね。
また、ホーウィン社のコードバンは「オイル含有量」が極めて多いのが特徴です。新品時はマットな質感に見えることもありますが、履き込み、磨き上げることで、内側から光が湧き出してくるような「アンバー・グロウ」と呼ばれる独特のツヤが現れます。この変化の美しさは、他のタンナーのコードバンではなかなか味わえない、ホーウィン社製だけの特権と言えるでしょう。
コードバンを採用してるモデルまとめ
トリッカーズのラインナップの中で、どのモデルにコードバンが使われているのか。これはファンならずとも気になるところですよね。
実は、トリッカーズは定番のモデル以外にも、ショップ別注などで非常に多くのバリエーションが存在します。ここでは、一般的に入手可能、あるいは有名なコードバン採用モデルをまとめてみました。
| モデル名 | スタイル | 主なラスト | コードバンならではの魅力 |
|---|---|---|---|
| バートン(Bourton) | フルブローグ短靴 | 4444 | 肉厚な革と太いブローギングの対比が圧巻 |
| ストウ(Stow) | カントリーブーツ | 4497s | 足首まで続く広大なコードバンのうねりを楽しめる |
| ウッドストック(Woodstock) | プレーントゥ短靴 | 4497s | 装飾がない分、素材の光沢と皺が最も際立つ |
| ロバート(Robert) | プレーントゥ短靴 | 2298 | スッキリしたシルエットで都会的なコードバンの着こなしに |
| イーサン(Ethan) | モンキーブーツ | モデル毎 | 独特のレーストゥトゥデザインとコードバンの艶が融合 |
これらのモデル以外にも、ジョッパーブーツやサイドゴアブーツでコードバンが採用されることもあります。しかし、やはり「トリッカーズらしさ」を最も感じられるのは、ボリューム感のある4444ラストを採用したバートンや、カントリーブーツの代名詞であるストウでしょう。
重厚なダブルレザーソールやダイナイトソールと、シェルコードバンの組み合わせは、見た目のバランスも完璧です。選ぶ際は、自分が「どのようにエイジングさせたいか」を基準にすると、理想の一足に出会えるかなと思います。
名作バートンで味わう圧倒的な存在感

トリッカーズを象徴する短靴といえば「バートン(Bourton)」です。このバートンにコードバンが組み合わさると、その存在感は他の追随を許さないレベルに達します。バートンの最大の特徴は、その「デカさ」と「無骨さ」にありますが、コードバンという素材は、その特徴をさらに増幅させてくれるんです。
緻密なブローギングと素材の相性
バートンには、これでもかというほど豪華なフルブローグ(穴飾り)が施されています。コードバンという革は、繊維密度が極めて高いため、パンチングを施した断面が非常に美しく仕上がるのが特徴です。
牛革の場合、断面が毛羽立ってきたり、経年で穴が歪んだりすることもありますが、コードバンはシャープなエッジを保ち続けます。この「精緻な装飾」と「荒々しいコードバンの質感」のコントラストこそが、バートン・コードバンの真骨頂ですね。
4444ラストが生み出す「うねり」の美学
バートンに採用されている「4444ラスト」は、甲が高く、幅も広い、非常にボリュームのある木型です。このゆとりのある設計が、コードバン特有の「太い履き皺(ロール)」を生み出すのに最適なスペースを提供してくれます。
歩くたびに、甲の部分に大きな波が立つような皺が刻まれていく様子は、まさに壮観。バートンのダブルソールが地面を力強く蹴り上げる際、コードバンが大きくしなる感触は、一度味わうと病みつきになりますよ。
関連記事:トリッカーズのバートンのサイズ感ガイド【失敗しない選び方、スニーカーや他ブランドと比較】
カントリーブーツのストウに刻まれる特有のうねり

バートンと並び、トリッカーズの二大巨頭とされるのが、7アイレットブーツの「ストウ(Stow)」です。短靴のバートンよりもさらに広い面積にコードバンが使用されるこのモデルは、エイジングのダイナミズムにおいて右に出るものはありません。
足首まで続く経年変化のドラマ
ストウの魅力は、何と言ってもその「面積」です。足首を包み込む筒の部分から甲にかけて、贅沢にシェルコードバンが使われています。コードバンは、牛革のような細かいシワではなく、波打つような大きな「うねり」が出るのが特徴ですが、ストウではそのうねりが足首全体に広がります。
数年履き込んだストウのコードバンモデルは、もはや単なる靴ではなく、履き主の歩き方を完全に記憶した「彫刻作品」のような風格を漂わせます。
カントリーブーツとしての機能美
もともと狩猟用として生まれたストウは、雨や泥から足を守るためのストームウェルトが採用されています。コードバン自体は水に弱いという側面がありますが、素材としての「物理的な堅牢さ」は折り紙付きです。
そのため、しっかりとケアをしながら履き込めば、これほどタフなブーツは他にありません。冬場の重厚なコートやツイードジャケットに、コードバンのストウを合わせる。そんな「英国的なカントリースタイル」を完成させるための、最後のピースと言えるでしょう。
装飾のないウッドストックで素材の経年変化を堪能

トリッカーズといえばブローギング(穴飾り)が有名ですが、あえてその装飾を一切排除した「ウッドストック(Woodstock)」もまた、コードバン愛好家から絶大な支持を受けています。なぜなら、装飾がないからこそ、コードバンという素材の「真価」が剥き出しになるからです。
素材の「透明感」を最大限に引き出す
コードバンの魅力の一つに、吸い込まれるような「色の奥行き」があります。ウッドストックのようなプレーントゥモデルは、銀面(表面)に遮るものが何もないため、光をダイレクトに反射し、アニリン染め特有のムラ感や透明感を存分に楽しむことができます。
磨けば磨くほど、まるで鏡のように周囲の景色を映し出すその光沢は、プレーントゥならではの贅沢ですね。
皺入れの美しさを追求するならこれ
靴好きの間でよく行われる「皺入れの儀」。新品のコードバン靴に初めて足を通す際、ペンなどを使って理想的な位置に皺を入れる作業ですが、これが最も美しく決まるのがウッドストックです。
ブローギングに邪魔されることなく、甲全体に一本、あるいは二本の太いロールが綺麗に走る様子は、ミニマリズムの極致。シンプルなデザインだからこそ、コードバンが持つ「素材の力」を全身で感じることができる、玄人好みのモデルと言えるでしょう。
購入前に確認したい独自のサイズ感とフィッティング

トリッカーズのコードバンモデルを購入する際、誰もが直面する最大の壁、それが「サイズ選び」です。これを間違えると、せっかくの高価な一足が「苦痛の種」になってしまいます。特にコードバンは牛革に比べて伸びにくいため、慎重な判断が求められます。
4444ラストと4497sラストの違いを理解する
トリッカーズを代表する二つのラストには、明確なサイズ感の違いがあります。
フィッティングの重要ポイント
- 4444ラスト(バートンなど):とにかく幅が広く、甲も高い「巨大」な木型です。通常の英国靴のUKサイズよりも、ハーフサイズから1サイズ下げるのがセオリー。例えば、普段UK8を履いているなら、バートンはUK7やUK7.5が候補になります。
- 4497sラスト(ストウ、ウッドストックなど):4444に比べるとスッキリしていますが、それでも余裕のある設計です。こちらは普段のUKサイズと同じか、ハーフサイズ下げる程度でフィットすることが多いです。
コードバン特有の「馴染み」と「記憶」
コードバンは履き始め、まるで鉄板を履いているかのような硬さを感じることがあります。しかし、コードバンには「形状記憶性」という素晴らしい特性があります。
体温と湿度によって繊維が緩み、一度自分の足の形に沿った皺(ロール)が形成されると、その形を強力に維持してくれるんです。つまり、最初は少しタイトに感じても、適切な箇所にゆとりがあれば、最終的には「吸い付くようなフィット感」へと変化します。
ただし、小指が当たって痛い、あるいは踵が浮いてしまうといった根本的なミスマッチは、コードバンの硬さゆえに解消されにくいです。「いつか伸びるだろう」という安易な期待は禁物。トリッカーズはサイズの表記も独特なので、まずはトリッカーズのサイズ表記の見方は?などでその数字の意味を把握してから試着などに向かうといいでしょう。
長く愛用するためのお手入れとメンテナンスの基本

「コードバンは手入れが大変」というイメージをお持ちかもしれませんが、実は基本さえ押さえれば、これほど応えてくれる素材はありません。ポイントは「過保護にせず、要所を締める」ことです。
日常のケアは「ブラッシング」が9割
コードバンのお手入れにおいて、最も重要な道具は「馬毛ブラシ」です。コードバンはオイルをたっぷり含んでいるため、履いた後に丁寧にブラッシングするだけで、中からオイルが表面に移動し、ツヤが復活します。
ホコリを落とすと同時に、摩擦熱で革を活性化させるイメージですね。これだけで、日常的なケアとしては十分なくらいです。
定期的な栄養補給と「圧着」作業
5回から10回ほど着用したら、専用のクリーム(コードバン専用レノベーターなど)で栄養を補給しましょう。この時、クリームの量は「米粒数粒分」で十分。塗りすぎは曇りの原因になります。
また、履き皺の部分が白っぽくなってくることがありますが、これは「ホワイトニング」と呼ばれる現象で、繊維が立ち上がっている状態です。ここで登場するのが「アビィ・レザースティック」などの硬い道具です。クリームを塗った後、スティックで繊維を寝かせるようにグイグイと擦ることで、表面が再び平滑になり、深い光沢が戻ります。
トリッカーズのコードバンと他モデルを徹底比較

トリッカーズの世界はコードバンだけではありません。他のレザーや、他ブランドのコードバンと比較することで、あなたが本当に求めている「理想の一足」が明確になってくるはずです。
定番のカーフや他レザーの種類とモデルの使い分け

トリッカーズを検討する際、コードバンと並んで必ず選択肢に上がるのが、ブランドの象徴とも言えるカントリーカーフの存在です。特に「シーシェイド(C Shade)」や「マロン(Marron)」といった定番カラーのカーフモデルは、コードバンとは全く異なる強みを持っています。
実用性のカーフ vs 芸術性のコードバン
まず、最大の分かれ道は「天候」と「シチュエーション」です。トリッカーズの代名詞であるシーシェイド・ゴース(C Shade Gorse)という革は、元々農作業や狩猟用に開発された背景があり、驚くほど水や泥に強いのが特徴です。
雨の日でもガシガシ履けて、汚れもサッと拭き取れるタフさがあります。一方、今回の主役であるコードバンは、その美しさと引き換えに非常にデリケートです。水に濡れると繊維が膨らみ、表面に凹凸ができる「水ぶくれ」のリスクがあるため、基本的には「絶対に雨が降らない日」の特別な一足としての位置づけになります。
モデルごとの相性を考える
バートンやストウといったモデルは、どちらのレザーでも展開されていますが、受ける印象は大きく変わります。カーフモデルは、その「道具」としての無骨さが強調され、カントリースタイルやワークウェアに抜群に馴染みます。
対して、コードバンモデルは、その放つ光沢によって「ドレッシーな重厚感」が加わります。私は、カジュアルな中にも品格を保ちたい時はコードバンのバートンを、キャンプや旅行など、歩行距離が長く天候も読みづらい時はカーフのストウを選ぶ、といった使い分けをしています。
レザーごとの使い分け目安
このように、どちらが優れているかではなく、自分のライフスタイルにおいて「どちらの個性を引き出したいか」で選ぶのが一番納得感のある買い物になりますよ。ちなみに、トリッカーズのレザーラインナップについては、正規販売店などの情報を参考にすると、より深く理解できるかなと思います。(参照元:Tricker's Official Journal "A Guide to Tricker's Leathers")
資産価値が高い中古市場でのリセールバリュー分析

「トリッカーズのコードバンは高い……」そう感じている方にぜひ知っておいてほしいのが、その「資産価値」の高さです。コードバンという素材は、原料となる農耕馬の減少により、世界的に供給が激減しています。
そのため、新品価格が上昇し続けているだけでなく、中古市場での価値も非常に安定しているんですよ。私が市場を見ている限り、トリッカーズのコードバンモデルは「最もリセールバリューが高い靴」の一つと言っても過言ではありません。
レアカラーが市場を動かす
特に注目すべきは、カラーによる価値の差です。定番のブラックやバーガンディ(カラー8)も人気ですが、さらに希少価値が高いのが「ウイスキー」「シガー」「ネイビー」といった、いわゆるレアカラーです。
これらはホーウィン社からの革供給が極めて少なく、新品での入手が非常に困難なため、中古市場では状態が良いものであれば、定価に近い、あるいはそれを超えるような驚きの価格で取引されることもあります。
価値を左右する「クラック」の有無
中古市場で高く評価されるポイントは明確です。それは「定期的なケアが行き届いているか」と「クラック(ひび割れ)がないか」の2点に集約されます。
コードバンは乾燥に弱く、手入れを怠ると屈曲部からパキッと割れてしまうことがありますが、一度割れてしまうと修復はほぼ不可能です。逆に言えば、カサつきを防ぎ、スティックで繊維を整えてきた個体は、10年経っても現役バリバリの価値を保ち続けます。
| 状態・カラー | 中古市場での需要 | リセールバリューの傾向 |
|---|---|---|
| レアカラー(ウイスキー等) | 極めて高い | 定価の70%〜110%以上 |
| 定番カラー(美品) | 高い | 定価の40%〜60%前後 |
| メンテナンス不足・クラック有 | 低い | 定価の10%〜20%以下 |
※上記はあくまで一般的な目安であり、サイズや年代によっても変動します。
「いつか手放すかもしれない」という視点を持つ必要はありませんが、良いものを手入れして使い続けることが、結果として経済的な選択にもなるというのは、コードバン靴ならではの面白い側面ですよね。
ネイビーやカラー8に見る美しいエイジングの過程
トリッカーズのコードバンを選ぶ楽しみの半分以上は、その「エイジング(経年変化)」にあると言ってもいいでしょう。
特にトリッカーズらしい深みのあるカラーバリエーションは、年月を経て、履く人の生活を反映した色へと染まっていく過程が本当に美しいんです。私の大好きな「ネイビー」と「カラー8(バーガンディ)」を例に、その変化をイメージしてみましょう。
ネイビーコードバンの「深化」
新品のネイビーコードバンは、一見すると黒に近いようで見方によっては鮮やかな青みが差す、非常にミステリアスな色合いです。これが数年履き込むことで、オイルが馴染み、さらに深い「茄子紺(ダークネイビー)」へと変化していきます。
面白いことに、光の当たり方によっては、うっすらと緑がかって見えるような、何とも言えない絶妙な表情を見せることもあるんですよ。この「奥行きのある色気」は、他のどんな素材でも代用できません。
カラー8(バーガンディ)の「熟成」
ホーウィン社を象徴するカラーである「カラー8」は、新品時は濃い赤紫のような色味をしています。これが5年、10年と経過すると、紫外線の影響や日々のクリーム補給によって、少しずつ色が抜け、赤みが落ち着いた「アンバー(琥珀色)」を帯びたブラウンへと熟成していきます。

特に履き皺の山の部分に光が透け、宝石のように輝く瞬間は、コードバン愛好家が最も歓喜する瞬間と言えるでしょう。まさにワインのように、時間が経つほどに味わいが増していくのがこの色の魅力ですね。
雨に濡れた際の手入れと水ぶくれの修復テクニック
どんなに気をつけていても、突然の雨でコードバンが濡れてしまうことはありますよね。「終わった……」と絶望しそうになりますが、大丈夫です。正しい知識を持って冷静に対処すれば、コードバンは驚くほど綺麗に復活します。大切なのは、濡れた直後のスピード対応と、その後のじっくりとしたケアです。
初期対応が命!絶対に熱を加えないこと
もし雨に濡れてしまったら、まずは乾いた布やティッシュで、表面の水分を優しく吸い取りましょう。ゴシゴシ擦るのは絶対に厳禁です。水分を含んだコードバンは非常にデリケートで、傷がつきやすいからです。
その後、型崩れを防ぐためにシューキーパーを入れ、風通しの良い日陰で最低でも2〜3日は放置して完全に乾かします。この時、早く乾かしたいからといってドライヤーの温風を当てたり、ヒーターの近くに置くのは絶対にやめてくださいね。革が硬化して取り返しのつかないダメージ(クラック)を招く原因になります。
水ぶくれ(ボコつき)をスティックで消し去る
乾燥後に、表面がプツプツと波打ったような「水ぶくれ」ができていることがあります。これは水分で繊維が立ち上がってしまった状態です。ここで活躍するのが、先ほどもご紹介した「レザースティック」です。

この「圧着」作業を行うことで、凸凹になった表面が物理的に整い、再び平滑なツヤが戻ります。「雨に濡れたら終わり」ではなく、「ケアをすればさらに愛着が湧く」。そう思えるようになれば、あなたも立派なコードバンマスターの仲間入りですね。
まとめ:トリッカーズのコードバンで育てる一生の相棒
最後までお読みいただき、ありがとうございます!トリッカーズのコードバンモデルがいかに魅力的で、そして手間をかける価値があるものか、少しでもお伝えできていれば嬉しいです。
トリッカーズの靴は、元々「10年履いてようやく一人前」と言われるほど頑丈に作られています。そこに、何十年もの使用に耐えうるシェルコードバンが組み合わさる。
これは、もしかすると私たちの寿命よりも長く生き続ける一足になるかもしれません。確かに価格は安くありませんし、雨の日の心配やメンテナンスの手間もかかります。しかし、履くたびに自分の足に馴染み、磨くたびに深く輝きを増していくその姿は、現代の効率性ばかりが重視される世の中において、忘れてはいけない「豊かさ」を教えてくれるような気がするんです。
もし、あなたが「本当に良いものを一つだけ選んで、長く大切にしたい」と思っているなら、トリッカーズのコードバンは最高の選択肢になります。最初は少し勇気がいるかもしれませんが、一度足を通せば、その重厚感と高揚感にきっと魅了されるはずですよ。あなたのこれからの歩みが、素晴らしいトリッカーズのコードバンと共にありますように!
