こんにちは!革の小部屋管理人の小次郎です!
パラブーツの象徴ともいえるあの緑色のタグですが、実はずっと気になっているという方も多いのではないでしょうか。特にビジネスシーンで履こうと思った時、パラブーツのタグがダサいと感じてしまったり、コーディネートの中で浮いているように見えたりすることもありますよね。
ネットで調べてみると、パラブーツのシャンボードをタグなしでスッキリ履きこなしている人や、パラブーツのミカエルでタグを上手く処理している事例も見かけます。でも、いざ自分でパラブーツのタグを取るとなると、パラブーツのタグの切り方を間違えて大切な靴を傷つけてしまわないか、あるいはパラブーツのタグの失敗事例のように取り返しのつかないことにならないか、不安が尽きないはずです。
この記事では、私が個人的に調べたり実践したりした経験をもとに、タグ除去のメリットやリスク、そしてもし実行する場合の具体的な手順について詳しくお話ししていきます。この記事を読めば、あなたの愛靴を理想のスタイルに近づけるヒントが見つかるはずですよ。
パラブーツのタグを取る前に知るべき魅力と役割

タグを取り去るという決断をする前に、まずはそのタグがなぜそこにあり、どんな意味を持っているのかを整理してみましょう。愛着のある一足をカスタムするからこそ、後悔しないための知識が必要です。
緑色のラベルが持つ意味とブランド性
パラブーツの靴のサイドに鎮座するあの「緑色のタグ」は、フランスの本国ではブランドの誇りとして非常に大切にされています。このタグがあることで、一目でパラブーツだと認識できるアイコン的な役割を果たしているんですね。
私自身、街中でこの緑色のチラ見えを見つけると、「お、パラブーツ履いてるな」と親近感を覚えることがよくあります。
このタグは単なる飾りではなく、自社工場で一貫生産されているという品質への自信の表れでもあります。
しかし、日本ではよりドレッシーな装いが好まれる傾向にあるため、このタグがカジュアルすぎると捉えられることもあるようです。ブランドの歴史を尊重するか、自分のスタイルを優先するか、ここは非常に悩ましいポイントですね。
ダサいと感じる理由と心理的背景

なぜ「パラブーツのタグがダサい」と感じてしまう人がいるのでしょうか。その背景には、日本のビジネスファッションや綺麗めなカジュアルスタイルの文化が影響しているかなと思います。
スーツやジャケパンスタイルに合わせたとき、あの鮮やかな緑色がコーディネートのノイズになってしまうことがあるんですよね。
特に、全体をモノトーンや落ち着いた色味でまとめている場合、足元だけが主張しすぎているように感じてしまうのが原因かもしれません。
また、「ブランドロゴを前面に出すのが少し恥ずかしい」というミニマリスト的な心理も働いている気がします。自分のファッションにおいて、足元に求めるのが「堅実さ」なのか「遊び心」なのかによって、タグの評価は大きく分かれると言えそうです。
シャンボードでタグなしが選ばれるシーン
パラブーツの中でも特に人気の高いシャンボードですが、これをあえてタグなしで履く方が増えています。その主なシーンはやはり「本格的なビジネスユース」です。
シャンボードはそのUチップの形状からオンオフ兼用しやすいモデルですが、タグを取ることでよりストレートチップやプレーントゥに近い、落ち着いたドレスシューズとしての顔つきになります。
冠婚葬祭などのフォーマルな場では流石に難しいですが、少し硬めの会議や外回りの際、相手に「カジュアルすぎる」という印象を与えたくない場合に、タグなしのシャンボードは非常に重宝されます。
「一見どこの靴かわからないけれど、実は良い靴を履いている」という玄人好みな楽しみ方ができるのも、タグなしならではの魅力ですね。
ミカエルでラベルを隠すアレンジと工夫
ミカエルの場合、シャンボードよりもボリュームがあるため、タグが良いアクセントになっていることが多いです。しかし、どうしてもタグが気になるけれど「切るのは怖い」という方は、パンツの裾丈を調整して物理的に隠すという工夫をされているようです。

ワイドパンツや少しクッションの入る丈感のパンツを選べば、タグはほとんど見えなくなります。
また、一部のユーザーの間では、タグを内側に折り込んだり、薄いレザーパーツを上から被せて一時的に隠したりするDIY的な試みも見られます。
ただ、ミカエルの構造上、無理に押し込むと革に余計な癖がついてしまうこともあるので、あくまで自然に見える範囲での工夫に留めておくのが無難かなと思います。
リセールバリューや買取価格に与える影響
ここは少し現実的なお話になりますが、もし将来的に「手放す可能性がある」のであれば、タグの除去は慎重になるべきです。一般的に、パラブーツの中古市場では「オリジナルの状態」が最も高く評価されます。
タグを取ってしまうと、たとえ綺麗に取れていたとしても「改造品」や「ダメージ品」として扱われることがあり、買取価格が大きく下がるリスクがあります。

未使用シャンボードでも4万円台まで落ちてしまいます。
中古買取店によっては、タグがないだけで査定額が数千円から、場合によっては1万円以上下がってしまうこともあります。将来の売却を視野に入れている場合は、そのままの状態で履き続けることを強くおすすめします。
失敗を防いでパラブーツのタグを取るための正しい手順

それでも「自分の一生モノとして、タグなしで履き潰したい!」という決意がある方のために、できるだけリスクを抑えてパラブーツのタグを取るための技術的なポイントをお伝えします。
切り方で注意すべき道具選びの基本

パラブーツのタグを綺麗に除去できるかどうかは、作業を始める前の「道具選び」で9割が決まると言っても過言ではありません。私自身、いろいろな道具を比較してみましたが、やはり「代用品」では限界があるなと感じています。
大切な愛靴にメスを入れるわけですから、ここは妥協せずに最適なツールを揃えたいところですね。
【NG】家庭用のハサミや一般的なカッターナイフ
まず、絶対に避けてほしいのが、文房具のハサミです。ハサミは2枚の刃を噛み合わせる構造上、どうしても「刃の厚み」が邪魔をして、タグの根元ギリギリまで攻めることができません。
無理に切ろうとすると、タグの繊維が数ミリ残ってしまい、見た目が非常に不格好になります。また、カッターナイフも刃が長く、作業中にしなってしまうため、狙った場所以外を傷つけるリスクが非常に高いんです。
そこで私が強くおすすめしたいのが、以下の3つの神器です。これらを用意するだけで、失敗の確率はグンと下がりますよ。
| 道具名 | 役割 | おすすめする理由 |
|---|---|---|
| デザインナイフ | メインの切断作業 | 刃先が鋭角(30度など)で、狭い隙間にもスッと入るため。 |
| 精密ピンセット | タグの固定・糸抜き | タグを引っ張りながらテンションをかけ、正確なカットを助けるため。 |
| マスキングテープ | 革の表面保護 | 万が一、刃先が滑ったときにアッパーへの直撃を防ぐため。 |
特に重要なのが、「デザインナイフ(または医療用メス)」です。タミヤやオルファといったメーカーから出ているもので十分ですが、ポイントは「刃を新品に交換してから作業すること」。
切れ味が鈍いと、余計な力が入ってしまい、それが事故の元になります。スッと撫でるだけで繊維が断ち切れる状態が理想ですね。
ピンセットの重要性
実は、ナイフと同じくらい大事なのがピンセットです。タグを指でつまむと視界が遮られてしまいますが、ピンセットでタグの端を軽く持ち上げるようにして「革とタグの境界線」をしっかり露出させることで、どこに刃を入れるべきかが明確になります。この「視認性の確保」が、パラブーツのタグを綺麗に取るための最大の秘訣かなと思います。
これから道具を揃える方は、ホームセンターや模型店を覗いてみてください。数百円の投資で、数万円の靴を守れると考えれば、決して高い買い物ではないはずです。準備が整ったら、明るい場所で、一呼吸置いてから作業に取り掛かりましょう!
デザインナイフでリスレザーを傷つけずに切除するコツ
作業を始める前に、まずは靴をブラッシングして汚れを落としておきましょう。次に、タグの周囲をマスキングテープで保護するのが小次郎流のコツです。万が一刃先が滑っても、テープがあれば銀面(革の表面)に直接傷がつくのを防げます。
実際の切断では、タグを指で軽く引っ張り、革との境界線を露出させます。そこにデザインナイフの刃を当て、力を入れすぎずに「繊維を一本ずつ切る」イメージでゆっくり動かします。
一度に切り落とそうとせず、数回に分けて刃を通すのが最も安全です。焦りは禁物。落ち着いて作業できる明るい場所で実行してくださいね。
取って失敗しないための構造の理解
パラブーツのタグは、実は革の表面にペタッと貼ってあるわけではありません。多くの場合、アッパーのパーツ同士が縫い合わされる際に、そのステッチに巻き込まれる形で固定されています。
つまり、タグを強引に引き抜こうとすると、靴の強度を支えている「ノルヴェイジャン製法」のステッチそのものを緩めてしまう危険があるんです。
「抜く」のではなく「切る」ことが鉄則です。革の内側に入り込んでいるタグの根元まで無理に取ろうとせず、表面で見えている部分を精密にカットするのが、靴の寿命を縮めないための賢い選択と言えます。
残った跡を消すためのケア方法

タグを取り除いた後、そこには長年タグに隠されていた「元の革の色」が露出します。周囲の革は日光やケアクリームでエイジングが進んでいるため、タグの跡だけがポツンと浮いて見えることが多いです。これを馴染ませるには、丁寧な「補色と保湿」が欠かせません。
まずはステインリムーバーで周囲のワックスを一度落とし、タグがあった場所に乳化性クリームを塗り込みます。このとき、指で円を描くように体温でクリームを溶かしながら馴染ませるのがポイントです。
もし針穴が目立つ場合は、少し多めのクリームを穴に埋めるように塗ると、時間が経つにつれて目立たなくなります。詳しいケアについては、公式サイトなどの手順も併せて確認してみてくださいね。
また、リスレザーの詳しい手入れ方法については、こちらの記事も参考にしてみてください。
革靴はデリケートクリームだけでOK?【効果や頻度のコツ・ブランド別の特徴】
切るのが不安なら色を染める方法も検討
「刃物を入れるのはどうしても抵抗がある」という方には、タグを黒やネイビーの染料で染めてしまうという方法もあります。
これなら物理的にタグを排除しないため、万が一失敗しても「元に戻す(色を落とす)」ことが可能な場合もありますし、何より靴の構造を壊す心配がありません。
皮革用のアルコール染料などを細い筆で慎重に塗布すれば、緑色の主張を抑えつつ、パラブーツらしいディテールをかすかに残すことができます。
遠目にはタグがないように見え、近くで見ると実はある、という絶妙なバランスを楽しむことができます。切る勇気が出ない時は、まずこの「隠蔽作戦」から試してみるのもアリかなと思います。
自分らしくパラブーツのタグを取るか残すかの最終決断
| 手法 | メリット | デメリット・リスク |
|---|---|---|
| 精密カット | 見た目が最も綺麗になる | 革を傷つける可能性がある |
| 染料で染める | 構造を壊さない | テクスチャが残る |
| 裾で隠す | いつでも元に戻せる | パンツの種類が限られる |
ここまでパラブーツのタグを取る際の手順やリスクについてお話ししてきましたが、最終的な判断は持ち主であるあなた次第です。タグを取ることで得られるスッキリした見た目と、失われるブランドアイコンとしての価値、そしてリセールへの影響。これらを天秤にかけて、どちらが自分にとっての「正解」かを考えてみてください。
私個人の意見としては、「ボロボロになるまで履き潰す覚悟なら、自分の好きなようにカスタムするのが一番楽しい!」と思います。逆に、少しでも迷いがあるなら、まずはタグがある状態でのコーディネートをもう少し研究してみるのもいいかもしれません。
正確な情報は公式サイトをご確認いただき、実際の作業についてはあくまで自己責任となりますので、不安な場合は靴修理の専門家にご相談くださいね。あなたが納得できる形で、最高の一足を育てていけることを応援しています!
最終的な判断は専門家にご相談ください。自分で行う作業は、たとえ慎重に行っても失敗のリスクがゼロではありません。大切な靴を守るためにも、プロの意見を聞くことは決して遠回りではありませんよ。
自分だけのスタイルで、素敵な革靴ライフを楽しんでいきましょう!
